去年末に行って来た白骨温泉のそばにある、乗鞍高原温泉に行ってきました。松本から乗鞍に向かう道の途中には訳も
見学は1時間おき位のペースで実施されていましたが、次の回まで時間があったので併設されている展示館でしばらく時間を潰すことに。そのとき4Fに登るのに乗ったエレベーターがえらくごつい作りで、かつて資材運搬とかで使われていたものを活用したからでしょう、化粧板もなく金属むき出しの内装、まるで起爆スイッチのような厳重な作りの階数ボタンが印象的でした。
展示館の内容を見て初めて3つのダムが、揚水発電のための一体とした運転をしていることを知りました。安曇水力発電所の前を通るのは今回の乗鞍高原温泉旅行と以前2回訪れている白骨温泉旅行で計3回目ですが、「あ~ダムが沢山あるな~。急峻な地形だからだろうな~」程度にしか認識していませんでした。揚水発電というのは現在人類が会得している科学技術では大電力を保存することの出来る唯一の方法で、夜間に余った電力を水をくみ上げることで「充電」することができます。そして昼の電力ピーク時に「充電」した水を利用して発電することで、足らない電力を補う仕組みです。水力発電は起動から全力運転に到達するまで数分しか要しないそうで、まさにこういった状況に応じた運用に向いていると言えます。
展示館は最初こそダム自体のちゃんとした解説がなされていましたが、途中から無理矢理ダムに絡めた子供向けのゲームばかりになってしまいました。ダム建設の批判をかわすための、悪く言えば洗脳を目的した施設なのだなと思いました。梓川ダムが悪いというわけではありませんが、巨大土木工事となると汚職話がつきまといやすいですからね。
そしていよいよ見学の時間がやってきました。受付前に集合し、130m 下のダム下へ向かうとのことですが、なんと使うエレベーターはさっき4Fに登るのに乗ったエレベーター。分速750mのランドマークタワーに登るエレベーターには及びませんが、それでも130m下に辿り着くまで1分程度の高速っぷり。エレベーターのごつい作りはこのせいだったのですね...。
最下層であるダム下(130m下でもB2扱い)の扉が開くと、外へ出るための長いトンネルが続いており、トンネルから一気に涼しい空気が入ってきました。当日は20度超えの天気のいい日でしたが、ダム下のトンネルは約10度。冬でも暖かいままだそうです。
そしてトンネルを抜け、ダム下へ到着。黒部ダムに次ぐ、奈川渡ダム155mの高さのコンクリートアーチ壁が出迎えます。1969年竣工という古さの割にコンクリートが真新しいのは、コンクリートアーチ壁自体が内側に反っていることから雨に濡れず、痛みにくいことによることとか。メンテナンス用の通路が何本も通っていますが、仕事であそこを渡れと言われたら即退職願ですね(笑)
コンクリートアーチ壁と同じく圧倒されるのが、奈川渡ダムのランナ(水車)として23年使われていた物の実物展示。66.5t ... 電車2両分の重さであるこの水車が1秒で3回もの高速で回るのですから、いやぁ~水力発電のスケールの大きさに圧倒されてしまいます。そりゃあ中島みゆきも紅白でトチるってもんです。
そして安曇発電所の中枢、発電機室へも入れて頂くことが出来ました。6台の発電機があり、最大62,3000キロワットの電力を生み出していますが、このときは休日の午前中ということもあり発電機は1台も稼働しておらず、部屋はとっても静かでした。平日の昼間に来れば実際に動いている物を見せることが出来るとのことですが、平日は私が無理ですね(笑)。ちなみに稼働時もでも会話できるほど静かだそうです。
今回の見学を経て、人類の生み出す巨大構造物に血肉沸き踊るものを感じました。次回は是非黒部ダムや首都圏外郭放水路の見学をしてみたいものです。
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