
ワーナ-ミュ-ジックがエイベックス・ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)に続き CCCD から撤退とのことで、プレス屋さんの CCCD 撤退の方向がますます色濃くなってきました。これでまたひとつの変な時代が終わったなぁヤレヤレといった感じです。今まで買って来た CD の中で CCCD だったやつは UA の「うたううあ」と「リロ & スティッチ」くらいで、結局自分には直接的に被害を被ったケースはほとんど無かったということになります。今から 1 年程前に世間を騒がすだけ騒がせたレコード輸入権 *1 の問題にしても、輸入規制対象 CD はわずかなもので、そのわずかな対象品目でさえも自分にとってはほとんどが講買対象の範囲外という、まさにどうでもいいことに終始しました。そう、自分にとっては。
私のようにサントラバカ・マイノリティ(と書いていいのだろうか)にとってはほとんど関係のない話ではありましたが、反面ビートルズなどのー部の音楽に於いては国内盤が CCCD 化されることによって粗悪な音質の CD を買うことを強要されてしまうようなケースもあったようで、それなりに物議を醸しだしたようです。音楽文化の保護という名の元に CCCD だの輸入権だのと、騒がすだけ騒がしてくれましたが、結局音楽業界に利益をもたらさないということが判った時点であっさりと CCCD 撤退なんて客(私たちのことよ)をなめすぎなんじゃないですか。
かつて音楽業界の利益追求の気まぐれで潰されたーつの音楽文化がありました。MIDI を用いた DTM による音楽表現です。MP3 などのフォーマットが普及する前の音楽データで、主に電子楽器を制御するためのデータですが編集が容易なので比較的簡単に自製の音楽を作ることが出来ます。ファイル容量も小さくて取り扱いもしやすかったので一時期活発に自製耳コピ音楽がネット上でやり取りされていたことがありました。しかし、カラオケが設置してある飲み屋などから音楽使用料を徴収したいが為に、MIDI データファイルをも音楽著作物とみなしたことで巻き添えを食らう形で(?)、Web 上で耳コピ音楽データファイルを公開することが違法となりました。当サイトもリニューアル以前は、廃盤となったサントラ楽曲の DTM による復活・再現を主旨としていたサイトでしたので、公開内容のほとんどが違法となってしまい、サイトの存在意義が半分なくなってしまったという悲しい事件です。確か 2001 年のことだったと思います。ジャズメンの専売特許であった耳コピ(専門用語ではフェイクという)を、パソコンおたくにもたらしたことによって音楽を作るひとの裾野が広がり、あたらしい音楽ジャンルとかが出てきたかも知れないのに、もったいないことをしましたね。
でも MIDI ファイルは言うなればデジタル化された譜面とも解釈出来るので、まぁ太古の人は譜面を売ることで音楽でメシを食ってきたわけだし、今時譜面販売がそれほど儲かる商売とは思えませんが、それなりに自分の中では納得はしていました。でも今回の CCCD とレコード輸入権問題はそういった音楽でメシを食っている人たちの保護という観点より、業界の利益追求のみを前面に押し出しただけのもので、これはなくしてしまうべきでしょう。今回 CCCD が事実上なくなったことは歓迎されるべきだと、私は思います。まぁ、みんな思っていますよね。レコード輸入権も変に取り締まりを強くしないで欲しいものです。輸入盤と国内盤が同じ陳列棚に並んでいたものが、プレスメーカー思惑による輸入権発動で国内盤のみとなり、高価かつ音質が悪くて取り扱いが面倒くさい国内盤 (=CCCD) しか合法に入手出来なくなる時代なんてとんでもないですよ。ビートルズ事件(というほどのものでもないんですが)が起きたときには、一瞬そんな時代が本当にやってくるのかと怖くなりましたからね。
さぁ次なる注目はiTMSによる大規模な音楽のオンライン販売の行方です。今春くらいを目処に始まるそうですが、どうなるでしょうか。楽しみです。始まった暁には Mac mini でも買いましょうかねぇ。
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