箱根旧道登ってみました

峠攻めというほどではありませんが、宮ヶ瀬である程度の勾配は体験しているので、本当の峠攻めをやってみたくなりました。自宅から行ける範囲で有名なところだとヤビツや奥多摩や富士山五合目などがありますが、ここはやはりあの伝説の難所、箱根の旧道を攻めてみようと言うことで仙石原に宿を取り、一泊二日の行程で行ってきました。

箱根旧道→椿ライン

 なんちゃってでロードサイクルを始めて早2ヶ月。最初の頃は 20 ~ 30km でひ~こら言っていたのがその後徐々に航続距離を伸ばし、平地であれば何とか 100km を一日で移動できるようにまでなりました。とは言っても凄い人は 200km + 峠攻めなんてのはザラらしいので、まだまだ人並みにさえなれていないと思います。

 峠攻めというほどではありませんが、宮ヶ瀬である程度の勾配は体験しているので、本当の峠攻めをやってみたくなりました。自宅から行ける範囲で有名なところだとヤビツや奥多摩や富士山五合目などがありますが、ここはやはりあの伝説の難所、箱根の旧道を攻めてみようと言うことで仙石原に宿を取り、一泊二日の行程で行ってきました(日帰りはまだムリ)

 しかし当日はあいにくの小雨。以前三浦半島を一周した時や台場に行ったときもこんな天気だったな...。同行 M 氏の雨男属性と私の晴男属性がせめぎ合っているに違いない...。しかし路面が濡れると泥よけのないロードバイクでは人間がとんでもないことになるので、ぜひとも晴れて欲しいですね。私たちが雨の中強行するのは、単に宿のキャンセル料怖さによるものです(笑) 今後航続距離を伸ばして作戦空域を広げ、日帰りで行けるところを増やしていきたいですね。

1日目
今回も微妙な天気
太平洋岸自動車道。 大磯城山公園で砂洗浄中。

 瀬谷から箱根の入り口である小田原までは中原街道により南下、海岸線に出たら国道1号線をひたすら西走。途中、国道1号に平行している太平洋岸自転車道に逸れて進んでみましたが、その壮大な名称に反してたった1kmで終点から終点に到達してしまいました。どちらかというとジョギングコース...いやそれ以下か。海岸線沿いを走る自転車道なので、海砂で自転車が相当シャリシャリになってしまいました。海岸沿いを走るのはとても気持ちいいのですが、砂や潮がブレーキやチェーンにいたずらするのが悩みどころです。終点そばの公園(二宮の城山公園?)の蛇口を拝借して軽く水洗いし、砂を落としました。自転車だけでなく人間も砂だらけ。合羽の背中が砂と泥で真っ黒です。雨や路面が濡れているときの海岸線は鬼門ということを改めて痛感。

箱根旧道入り口
箱根旧道と新道の分かれ目、三枚橋。

 再度国道1号に戻り、小田原市街のりそな銀行でお金をおろして、昼食に小田原城下らーめん宿場町の長浜ラーメンを食べて、いざ箱根越えの入り口である箱根湯本・三枚橋へ。ここで箱根への道(東海道)は新道(国道1号)と旧道(県道732号)に分かれます。車がひっきりなしに往来する新道に比べ、旧道は急坂の七曲がりを嫌って一般車両は少なく、排気量制限で自動二輪も少ない、自転車向けの道と言えるでしょう。斜度があまりにも急なことを除いて...。距離10.7km、標高差701m、平均勾配6.6%です。なかでも七曲がりはとんでもないところらしい...。


温泉の井戸。最初は火の見櫓かと思いました(笑)

 三枚橋から旧道を入ってからすぐにとてつもない急坂が始まり、「げげっ、この坂がずっと続くのかよ!!」と途中引き返そうかと本気で思いましたが、しばらくすると並の坂に。しかしこのころ雨が急に本降りになり、消防署の軒下を借りてしばし雨宿り。この時点ではまだ湯本の温泉街さえ抜けていなくて、目の前には温泉汲み上げ用の塔がそびえ立ち、往来する人々は温泉客とおぼしき人たち。空を見上げながら今後の行く末を心配したのでした。


箱根旧道の途中にある畑宿にて休憩。

 雨が上がってすぐ出発。この時点で午後1時過ぎ。午後3時には仙石原の宿に着いている予定でしたが今までも雨で何回か足止めを食らっていたのがたたり、余裕を持っていたはずの行程にさえ遅れが出てきていました。午後3時着はムリとしても、夜間走行用の強力なライトがないため暗い道の移動だけは何としても避けたいところ。ペダルを踏む足にも焦りが出てきました。午後2時前には七曲がり直前の畑宿(寄せ木細工で有名?)に到着。ここが七曲がりに登る前最後の自販機があるのでしばし給水&休憩タイム。

 ここで同行M氏とモビルスーツ(自転車)を交換。アムロがガンキャノン、シャアが旧ザクに搭乗するようなモンでしょうか。大きな違いはギア周りが私のシマノ105の別シリーズであるシマノ・ティアグラであるということでしょうか。M氏本人はシフトチェンジのスムーズさが私の105の方が良いと言いますが、あんまり違いを感じないけどなぁ。仮にそれがあったとしても単に整備の問題のような気がしますが...。それより私の105はギア比がティアグラより何段分か高めで登坂にいつも苦労しているので、もう一段低速ギアが欲しいです。しかしこいつに出会ったのも何かの縁、潰れるまで乗り倒します。同行M氏も道具のせいにしないで体鍛えなさい、体。あとケツも。

七曲がりでびっくり
これより1.2kmの間七曲がり。平均勾配10%...

 七曲がり入り口直前でモビルスーツを本来の機体に再度交換し、本番の登坂に備えます。七曲がりとは看板にもあるように1.2kmの間、斜度10%の登りとヘアピンカーブが続く激坂です。ここでいったん八甲田山ばりに隊を解散し、七曲がりが終わった直後にある甘酒茶屋で集合することを申し合わせ、おのおののペースで七曲がりにトライすることになりましたが、私の方がより苦戦することはギア比から見ても必至。


霧が出てきました。 車通りも少ないので、ちょっと不安になります。 こんなヘアピンカーブがひたすら続く。

 七曲がり...と言っても実際は右曲がりと左曲がりが13回続くのですが(何でなんだ?))、道の左側を通行する自転車にとって右曲がりよりも左曲がりの方が斜面が急でとてもつらい。しかも激重のギア比セッティング故、普通に漕いでも前に全く進まないので基本立ち漕ぎ(ダンシング)。ヘアピンターンを一回するだけで数メートルは登っている感じです。いったいどれだけの激坂なんだか。途中から霧が出だして視界がとても悪くなり、カーブの出口あたりで休んでみようものならたまに来る車に出会い頭で轢かれかねないため、おいそれと休むことも出来なくなり、つらい峠越えと相成りました。


甘酒茶屋。すずめのお宿みたいでカワイイ。

 とりあえず自転車を降りて押すという不名誉な事態は避けられましたが、足つきは何度したか分かりません。とても自転車で箱根越えしたとは言えないながらも七曲がりを無事にクリアし、甘酒茶屋で休憩。霧の中にたたずむ藁葺き屋根の建物は何か幻想的というか、狸か狐にでも化かされているんじゃないかという不思議な感覚に襲われました。でも実は化かされたかも知れません。甘酒茶屋まで来てしまえば登りはもう終わりと思っていたのですが、その後も結構続いて化かされました。その後は三枚橋で分かれた国道1号と再び合流し、そこそこのアップダウンを味わいつつも無事に宿に到着しました。今回の箱根越えは調子に乗ってやったとはいえ、やはりちょっと早すぎたなと思いました。慣れている人は休みなしで 30 分くらいですいすいと登ってしまうそうですが、私たちの場合は1時間以上でヘアピンごとの小休止が必要でした。まぁそれでも良い経験にはなりました。もうしばらくは箱根越えがしたいなんてわがままは言わないこととします(笑)

宿泊先でもびっくり
仙石原箱根ガーデンの庭。上流(?)。 綺麗にリフォームされています。

 今回宿泊した箱根ガーデンという宿は、シーズン真っ盛りの激高料金を避けて消去法的に決めた宿でしたが、とっても良いところでした。昔はどこかの大会社の保養所として使われていた建物だそうですが、リフォームが徹底的になされていて古さを感じさせませんでした。フロントから続くフローリングがとても暖かみがあり、大涌谷温泉から引いている檜造りの風呂も綺麗でした。いや~上流階級の宿ですなぁ(被害妄想)さすが箱根でございますと思っても料金は取ってもリーズナブルでした。ここはリピーターになりたいところです。

たまたま行った居酒屋でもびっくり

 何時に到着するかがはっきりしなかったのと宿代をけちるため、夕食は抜きでお願いしていました。が、結局宿周辺で夕食を摂らざるを得なくなり、宿の直前に場末っぽい居酒屋があったのをたまたま覚えていたため、そこで夕食を摂ることに。そこの居酒屋の店主は界隈の旅館に料理人としてバイトに行っている人らしく、料理自体はいちいちうまかったです。枝豆にもひとつひとつ筋を取る処理を施しており、料理人を感じさせるイイ感じの仕事っぷりをしていました。ちょっと作ってみたからと生麩や湯葉などもいただきましたが、こんなものをこんな場末(不適切発言)の居酒屋で頂いてしまっていいのでしょうか? しかも生中をお客に入れさせる自分で入れることが出来るのもイイ。某和食料理屋チェーンでバイトをしていたときの腕を久しぶりに試すことが出来ました。先ほどの宿といい、この居酒屋といい、自転車による箱根旅行のゴールデンコースにしたいところです。しかし次回以降はなるべく日帰りで来てみたくもあります。悩むところです...。

宿泊先でまたびっくり
置いてあったアイスストッカーが何故かWHYTE & MACKAY(

 居酒屋を出た頃は土砂降りとなっていましたが、潮と砂だらけになった自転車の洗車がてら丁度いいやということでそのままめげずに自転車にて宿に戻りました。そして私たちの旅行の定番である、部屋内での自主的飲み会の始まりです。自転車乗る人であれば100gでも荷物を軽くしたいと考えるところですが、そこを敢えてテイスティンググラスやミニボトル(さすがに700mlのフルボトルは無理)を持ってくるのが同行M氏らしいと言うか、何というか。宿の売店がまだかろうじて営業していたので、つまみ用に鈴廣の練り揚げやら豆腐やらをいくつか所望しました。それらをレジに持って行くとすかさずスタッフの人が言いました。

「切ってお皿に盛ってお部屋にお持ちしましょうか?」
ss

 スタッフの方々には我々が部屋で飲み会をやると言うことをすでに見抜かれていたようです。しかし普通は褒められるべきことではないので、知っていたとしても暗黙の了解扱いだと思うのですが、ここまで正面切って言われてしまうと逆に私たちがうろたえてしまいました。お言葉に甘えてお願いし、部屋に持ってこられたものを見てまたびっくり。豆腐がただお皿にのっていただけでなく、ネギやショウガなどの薬味までも載せられていました。完璧な状態です。これってほぼルームサービスに準ずるサービスだと思うのですが、特に料金は取られませんでした。サービス良すぎです。もちろん美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

2日目
二日目は打って変わって良い天気。 箱根ロープウェイが発進します。

 翌日は打って変わって良い天気になりました。観光と言うことで定番の大涌谷へ箱根ロープウェイにて登頂。このロープウェイは最近建て替えたばかりで、揺れにくくするために2本のロープに跨った変わった構造になっています。どうしても構造に見入ってしいますねー。ゴンドラ自体は外国製らしく、つり革が日本人にとって馴染みのない紐を直接掴むタイプでした。大和久谷に着いたらこれまた定番の黒卵を食べて下山。ロープウェイから下を見ると大涌谷の駐車場待ちの長い車列が見え、車で来る所じゃないなと認識。あわよくばチャリを頂上まで輪行して渋滞の横を駆け下りてみたいなぁ。

椿ライン。箱根旧道よりはだいぶまし。

 帰りのコースは往路をそのまま戻るのも面白くないので、せっかく標高700mまで登ってきたのだからあと300m登って標高1000mの箱根大観山に行ってしまおうということで芦ノ湖湖畔から椿ライン入り。椿ラインは箱根旧道ほどではないものの、前日の箱根旧道越えで使った足が復活していなかったので結構つらかったです。この日は天気も良かったので、同類の自転車ヒルクライマーもちらほら。しばらく格闘しているうちになんとか箱根大観山の展望台に到着。いや~さすがに1000m級の山に登ってくると達成感も大きいですね。つらかったけど、ちょっと自信も付きました。しかしバイクはたくさんいましたが、自転車の人はかなり少数派のようで、数人見かけただけ。ヒルクライマーなんて少数派なのかなぁ。帰りの国道1号あたりにはうじゃうじゃ自転車がいたことを考えると、箱根の山に自転車で行こうということ自体、変態じみているのかも知れません。

 今回の総走行距離は169km。しかし峠越えは病みつきになりますね。旧道はさすがに私たちの実力ではちょっと早すぎた感がありますが、次回は新道の方でも登ってみたいですね。そして正月に箱根駅伝の勝手な先導隊をしてみるのが目標です。

いや~登り切りましたよ、1011m。
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October 6, 2009 Comments (0) Trackback (0)
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