サントラはものによっては国内レーベルが取り扱っていない故、輸入盤でしか手に入らないものが多いのですが、ちょっと前まではそういった CD を入手するために足繁く HMV 横浜店やら タワレコ渋谷店やらに通ったものです。あ、すみや渋谷店にもよく行きました。すみやは渋谷店だけが何故かサントラ・ミュージカル CD 専門店になっているので、とても重宝しました。
しかし結局はアシが勝負なので買い逃すことも多く、国内版がなければそれでおさらば、なんてことも多かったです。まぁ学生時代は時間が限りなくあったので、サントラを探索すること自体も一つの楽しみではあったのですが…。
しかしそんな手間と時間をかけずとも、PC で簡単に CD を通信販売(と書くと若干語弊があるかな?)が出来る Amazon.com との出会いは衝撃的でした。作家やタイトルでささっと検索すれば関連する CD があらまぁ、ずらずらと表示されてくるじゃあーりませんか。「うぉぉぉ、これが IT 革命ってやつですか!」と堺屋太一ばりに叫びそうになってしまったのはいうまでもありません。
クレジットカード決済をインターネットでやったのも Amazon が初めてで、得体の知れぬ外国企業のサイト(つまり Amazon 米国法人)でブラウザのテキストフォームにクレジットカード番号を入力するのをとても怖く感じたのを今でも覚えています。そしてしょぼい英語力ゆえ、説明書きの読み落としがないか心配で心配で、本当に日本のこんな田舎にまで CD が届くのかどうかも半信半疑。ま、今となっては笑い話なんですけどね。
2000 年 11 月 1 日には日本法人もスタートし(21世紀に間に合いました)、慣れ親しんだ日本語、高い船賃を払わずとも配送料無料に簡単に CD が買えるようになりました。Amazon はぼくの CD 入手の仕方を完全に変えたといってもいいでしょう。事実、購入する CD の9割以上は Amazon で買うようになりました。音楽を楽しむのが一歩お手軽になりました。
そして 8 月 4 日に iTunes Music Store 日本版がスタート。インターネット配信によって、欲しい楽曲を 1 曲あたり 150 円または 200 円でダウンロード販売するというもの。品揃えはエイベックスをはじめとする 15 社 100 万曲が用意され、すべての楽曲は無料試聴が 30 秒間可能で、楽曲ごともしくはアルバムごとで購入できるサービスです。
いやぁ、これで一曲単位で好きな曲を買うことが出来る、まるでつまみ食いのような音楽生活が待ってるぞ、と思ったのもつかの間。品揃えに関して、日本版とそれ以外の隔たりがかなりあるみたいですね。自社コンテンツを iTMS で提供することを Sony Music が殊更に拒否しているようで、特に洋楽に関して影響が大きいようです。他国人は iTMS で買えるのに、日本人は買えないという、一種の地域格差が起こってしまっています。
これっていわゆる著作権を盾にした、独占に他なりませんよねぇ。この話がもっと大きくなって、日本の音楽業界がもっと健全になってくれることを強く望みます。MIDI ファイルの合法配信が、なぜ Nifty だけに許されているのかも未だに不思議でなりません。
ま、健全な社会であれば、こういったことは自然と淘汰されてゆくものです。気長に状況がよくなるのを待つことします。今では家電製品や生活用品まで扱うようになったあの Amazon 日本法人もも スタート当時は CD と本しか取り扱っていない貧弱な状態だったのが、ここまで大きくなったのですから。
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