「峠の釜飯」容器で茶碗一杯分炊飯

 まさに人類共通の夢と言っても過言ではない、茶碗一杯分のガスコンロ炊飯に成功したことをここに御報告いたします。

茶碗一杯分だからこそ、意味がある。

 先月行ってきた軽井沢・横川旅行のお土産で買ってきたおぎのやの「峠の釜飯」、食べた後の釜(益子焼)も捨てずに取って置いてありまして、いつか再び炊飯してやろうと思っていました。と言っても、当のおぎのやでも実際にはこの容器をそのまま使った調理はしていないようで、出来合いの炊き込みご飯を詰めた上に具材を載せているだけらしいです。

 いま売られている多くの駅弁容器は容易に捨てることの出来る木・紙・プラ製で作られているなか、おぎのやの釜飯は 1957 年から 50 年以上もの間益子焼の釜容器を使い続けて今に至ります。昔は駅弁のお茶容器も陶器で出来ていたくらいですが(さすがにその時代は知りません)、それでも戦後落ち目だった陶器製造を救ったくらい、この釜飯は売れたとか。

 そんな釜飯陶製容器も 21 世紀に入り、紙・木・プラのようにリサイクルがほぼ不可能である益子焼ゆえ、昨今の環境問題の批判に晒されかねません。おぎのやのサイトにもそれを受けてリサイクルに関する内容を載せているようですが、さすがに回収した容器を洗って再び使うのは難しいようで、砕いてアスファルトの材料に使ったりしているそうです。mixi のおぎのやコミュニティでも釜容器の再利用のコーナーがあって、茶碗として使ったり(大きすぎませんか?)改造して灰皿にしたりと、苦労が伺えます。

 せっかくだから本来の釜としての機能で再利用してあげるべき…というわけで、おぎのやのサイトの中に釜容器を使ったレシピがいくつか紹介されています。 米を使ったレシピはもちろん豆腐リゾット茶碗蒸しチョコレアチーズケーキビビンバなどなど、たくさんのレシピが紹介されていてなかなか興味深いです。が、やはりやってみたいのは白飯の炊飯。以前このブログでも土鍋炊飯のことについて書きましたが、今回の釜の容器は1合分。それだけでも難しいと思いますが、さらに踏み込んで茶碗一杯分である ¾ 合の炊飯にチャレンジ!

で、やってみた

 1合分の炊飯については、オフィシャルサイトにも書かれていますが、1合分は茶碗飯としては多すぎるので、茶碗一杯分に収まる ¾ 合でやってみます(それでも少し多めですが)。2~3合をガスコンロで炊くのはある程度要領を得れば簡単にできますが、今回のような少量を炊くにあたって、以下のような問題点があると思います。

すぐ沸騰してしまうので、火加減が難しくなる。すぐ焦げる
 →邪道ですが、釜の蓋を少しだけ開け閉めすることで何とかする。
熱容量も少なくなるので、火から下ろした後の蒸らしに十分な熱が保てない。
 →蒸らしに十分な時間をかけられないことから生煮えになる可能性が高いです。水を多めにして加熱時間を長めに取ることで何とかする。
水加減もシビアになってくる。おそらく数 cc で大きく変わってくるのでは??
 →上の問題と絡みますが、加熱時間の調整でカバー。

 試行錯誤の上、自分なりに開発したレシピは以下の通り。

釜容器による茶碗一杯分炊飯
¾ 合
190 cc
なんとかお焦げも生煮えもなく、美味しく炊くことが出来ました。

 本来1合あたり 200c である水加減をあえて多めにしてあるのは、焦げ付きを防ぐのと、加熱時間を多めに取れるようにすることで蒸らし不足による芯の残りを防ぐためです。

 それでは始めましょう。まず磨いだ米と水を釜に入れ、強火で加熱してやります。釜が小さいのですぐ水が沸騰して吹きこぼれてしまうので、お湯の温度を見計らいながら(この時点ではまだ蓋を開けても OK )沸騰する直前でごく弱火にしてやります。

 そのまま水が無くなるまで、消えてしまいそうなくらいのギリギリ弱火で加熱し続けます。釜が小さいので、弱火でも吹きこぼれてしまうことがあるかも知れませんが、蓋を少しだけ開け閉めしてやることで温度の微調整をしてやります。

 沸騰するポコポコした音が小さくなってきたら水が少なくなった証拠であり、吹きこぼれる心配もないので、ここで蓋を完全に閉じます。蓋を閉じてしばらく加熱し続けることで、これより後に行う「蒸らし」のための熱を出来るだけ稼ぐ意味もあります。

 沸騰する音が完全に消えたら即座に火から下ろし、蒸らしに入ります。小さい容器故熱量も少ないので、蒸らし時間は長くても 15 分くらいでしょうか。あとは釜を開いてからのお楽しみ!!

 一般的な炊飯器の炊飯時間がおおむね1時間弱なのに対し、この方法だと 15 分くらいで炊飯が完了します(蒸らしを除く)。しかし吹きこぼれの面倒をずっと見ていなければならないので手間がかかり、時間を取るか手間を取るかで選択の難しいところです。


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June 4, 2008 Comments (0) Trackback (0)
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