幼稚園年長までの米国在住時代にあまり良い思い出は持っていません。あからさまな人種差別をしてきた白人保母、子供の背では玄関の防犯システムに手が届かないため入館出来ず氷点下のシカゴで締め出しを食らったこと(すぐ救出されましたが)、コインランドリーでの銃撃事件(銃声だけ聞いた)、どこかのスーパー(ウォルマート?)の陳列棚が倒壊して弟が大けがしたこと、現地日本人会の上辺だけの付き合い(当時の幼い自分にもイヤな感じは伝わってきた)…。
そんな生活の中でも良かったことのうちのひとつに、当時日本では高額とされるオモチャが当時の日本に比べてずいぶん安くて、たくさん買って貰ったことでしょうか。当時の米国にはまだファミコンはなく、シカゴの冬は子供だけで外に出るのは危険なため、冬はもっぱらご近所同士で室内オモチャ遊びに興じていました。数あるオモチャの中でも、巨大なクリスマスツリーと LEGO は日本にそのまま持ち帰り、その後もしばらく遊び続けました。残りは日本家屋の広さ的問題で処分せざるを得ませんでした。
ファミコンにはついていけませんでしたが、我が家では LEGO を帰国後の日本にも持ち帰り、遊び続けました。両親が当時日本でブームになっていたファミコンを買ってくれるつもりが全くなかったというのもありますが、当時はまだ米国に知り合いが何人かいて何回か安く買って貰って送ってもらうことが出来たということもあります。その頃は百貨店のオモチャコーナーで高級舶来品扱いでしか買えなかったと記憶しています。
その後 20 年以上の月日が経ち、円相場も 200 円台半ばから 100 円と少しまで変わって円は強くなりました。日本でもそれを反映してだいぶ安くなりましたが、やはり高級おもちゃという位置づけは昔と余り変わっていないようです。大金持ち御用達から小金持ち向けになったといったところでしょう。
レゴ商品を取り扱う専門代理店(?)も増えてきているようで、昔よりはだいぶ手に入りやすく届きやすくなったとは思いますが、子供のオモチャに五千円超えはちょっと考えてしまうのでは。しかも自分が遊んでいたものよりはるかにしょぼいセットで。しかしよくよく考えてみると今はゲームがあるのですから、子供のオモチャに五千円は当たり前ですか。しかしこのしょぼさを考えるとテレビゲームの方に流れてしまうのも致し方なしといったところでしょう。
しかしソフトをクリアしてしまえば用済みとなってしまうテレビゲームと違い、ある程度のブロックを持っていればそれを崩していろんな遊び方が出来たというのも、おもちゃとして息の長かった秘訣でしょう。徹底したブロックの規格化により、レゴ部品として売られているモーター、歯車、車輪、ドアや窓などは全て他のブロックと組み合わせて使うことが出来ます。同じブロックでおままごとから南京錠の制作までなんでもこなせてしまうのはレゴの応用性ゆえ。空母まで作っちゃうようなとんでもない人も世界にいます。ゼロから何かを造形する楽しみ。だてに知育玩具を語っていません。しかしこれに関しても、最近は組み立て説明書付きのキットものばかりになってしまい、一つのセットから事実上一つの遊び方しか出来ないようなものも少なくありません。これでいいのか、LEGO!!
最近知ったのがこの Lego Digital Designer という Windows ソフトウェア(Mac もあります)。このソフトは PC 上で LEGO を立体的に組み合わせて造形することが出来るツールです。使えるブロックの形や色は全て実際に製品として売られているもので、本物さながらにレゴの造形にいそしむことが出来ます。他の人が作った造形を Gallery からダウンロードすることも出来、建物などを組み合わせまくって街なんか作っちゃったりすることもできます。そして組み上げた仮想上のレゴ造形物に使ったブロック一式をそのままオンラインで注文することが出来ちゃいます(日本はサポート外)。
LEGO で男の子(と呼べるのかは別の話)が何か作るといったらやっぱり電車とか飛行機でしょう。そんなわけで毎日の通勤でお世話になっている京浜東北線を Lego Digital Designer で組んでみました。モデルは209 系 500。
台車はボルスタレス台車…ではなく、LEGO 部品として売られている台車(というか貨物用車台)を使います。これを使えばやはり LEGO の鉄道シリーズで売られているレールを走らせて遊ぶことが出来るという汎用性を生むからです。しかしこの台車、日本の電車を造るにはデザイン的に少々無理があるのはご愛敬。向こうの国で鉄道といえば電車よりは貨物列車メインですからねぇ。
本物の京浜東北線を模し、ブロックを組んでいきます。ここで大事なのは本物の特徴を捉えたデフォルメ。本物の形を的確にレゴブロックサイズにデジタイズ(?)してやります。LEGO ブロックの青色は京浜東北線の青と似ているのでそのまま使えます。ステンレスの部分は灰色のブロックで代用。本物は片側に扉が4つありますが、サイズ的に再現し切れないので片側2扉に変更。500 番台の特徴である幅広車体も見事に再現。
さらに車内にはこれまたレゴ製品の一つである人間を配置。運転台&運転手だけでなく、調子に乗って乗客まで配置してしまいました。さらに調子に乗って車内で痴漢被害に遭っている女性客や、運転台かぶりつきのへんなおじさん乗客などのドラマまで再現しようと思いましたが、ここら辺くらいが LEGO の限界のようです。
で、完成。とりあえず先頭車だけですが、この模型を元に中間車を作るのも容易いので、ヒマを見て本物と同じ 10 両編成でも作ってみますかね。コピー&ペーストだけで済むので、その気になればおそらく 10 分かからないでしょう。ちなみに路線カラーのブルーをイエローに組み替えるだけで、昔沿線に住んでいた南武線にも組み替え可能(笑)。頑張れば我らが相鉄線も作れちゃうかも!?
前述の通り、国によってはこのソフトでデザインしたモデルで使ったブロック材料をそっくりそのままオンラインで通信販売にて購入することが出来ます。さらにそれらが梱包されてくる箱には、従来のセット製品のようなデザインに自分が作ったモデルの写真が印刷されてくるそうな。羨ましい…。
日本では通信販売で購入することは例によって出来ませんが、使われたブロックの代金は確認することが出来ます。さてはて、おいくらでしょう? "Check Price" を選択し、購入する国を選ぶとその国での価格を確認出来ます。ちなみに選択可能な国は以下の通り。
日本がないのも寂しいですが、ヨーロッパ寄りの韓国などもないんですねーとこれらのリストの事情を思わず考えてしまいした。アジア方面の LEGO 普及はまだまだなようです。さてさて、肝心のお値段はー
米ドルで 62.13 $ ですかー。意外とお安くないですね。
その後 Web にも反映されてしまったようです。世界のみなさん、お子さんのオモチャに如何ですか? ただし日本の、しかも東日本の人にしか分かりませんけどね!!
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