時は遡って、西暦 1997 年。
当サイトの前身である「失われた映画音楽を求めて」は当初、3人の人間による共同作業を目指していました。それらのメンバーの内訳は以下の通り。*1
これら指向性の異なる人たちに共通することは、映画音楽が好きでそこそこサントラとかも所有していたりしたということ。つまりサントラ好きという点のみ。
この3人のコラボレーションの結果としてのサイト制作でしたが、結局この3人による共同作業は行き詰まり、残りの2人は離反し(別に仲違いしたわけではありません)、最終的には私の単なる個人サイトとなってしまったという、笑えない逸話があります。
問題点のうちのひとつとして、この3人の PC の知識に大きな格差があったことにより、サイトポリシーに一貫性を持たせることが出来なかったことが原因のうちの一つであると思っています。Aくんは現役バリバリのプログラマーで、一番 Web 技術やその周辺に強い人でした。それに対してBさんは「Web 文書のテキストに色を塗りたければ一太郎で塗ればいいじゃないの」なんて言い出す、典型的なパソコン素人。私はどちらかというとその中間といったところでしたが、Aくんに追いつくために結構色々勉強はしていました。
この3人がそれぞれ文章などを書いて映画音楽関係の Web をやろうということになりましたが、文章力云々はともかく、文書を HTML 化する際にそれぞれ3人のやることが全く異なりました。Aくんと私はテキストエディタで HTML を書くことで記事を作りましたが、Bさんはホームページビルダーを使って書いたりしました。当然ながらページ全体としての体裁はむちゃくちゃになりました。
当時は作成した HTML ファイルを FTP にてアップロードすることによってのみしか記事の追加が出来なかったため、知識の相違による思想の違いによっては円滑なコラボレーションがとても難しかったのです。文書構造とデザインの分離を可能にする CSS もまだ全然普及していませんでしたというのもありますね。構築をカンタンにするために専用のツールを作ってみたりしていろいろ試行錯誤してみたりもしたのですが、結局は徒労に終わりました。
原因は技術的なことのみに留まりません。Web の制作過程にもいろいろ面倒くさい問題があったな、と今では思います。
書籍を例になぞらえると、純粋に原稿作成のみに従事するコンテンツ作成者は作家であり、HTML 記述作業などを行うサイト構築者は編集者のようなものですね。お互いに分業することでそれぞれの仕事の範囲内でより高いレベルのものを作ることが出来るのではないかと私は考えます。しかし Web ではこのような分業が非常に難しい場面が多いと思います。結局、記事を追加する際に
というまったく畑の異なる2つの作業の兼業を強いられるのです。この呪縛から逃れることが出来る方法を、多くの Web コンテンツ制作者は渇望しているといます(たぶんね)。まるで紙にメモを書くような感覚で Web サイトを構築するツールがあれば便利だなと。
当サイトの記事の大半は Movabletype という Weblog*2 ツールにて自動的に構築されています。Movabletype は、そのインストールに UNIX の知識が必要とされるので構築の難易度は高いとされていますが、一度設置してしまえば後の更新にはそれほど専門的な知識は必要ありません。一度ハコ (Weblog) を作ってしまえば、後の更新は HTML などの難解なものを入れていないプレーンな文章を Web ブラウザ内のテキストボックスに放り込んで Post することのみでカンタンに体系的な Web 更新が可能になっています。
しかも同時に複数人数による記事の執筆が可能なシステムなので、当初は昔ながらのコラボによるサイト構築を目指していました。しかしスタイル(いわゆるテンプレート)に懲りすぎた代償で、記事内にもある程度 HTML タグを入れなければならない作りにしてしまったため、結局 1997 年当時の問題はあまり解決されていなかったります。う~ん、7年経った様々な技術を実装した現在でさえ、根本的な問題が解決されていないとはあまり笑えない話ですなぁ。
それでも、Web ブラウザの使える場所であれば学校だろうが会社だろうが自宅だろうが(携帯電話からも!)、いかなる場所からも記事を追加出来るようになったのは、かなり意義のある進歩ですね。
しかし、残念ながらMovabletype (Weblog 形式)が完全な決定打ではないと思っています。日記色の強い Notes はともかく、サントラレビューページ Soundtrack は古いものから新しいものまでいろんなサントラをレビューするページであり、時系列を軸として記事を取り扱う Weblog 様式でこれを構築するのに多少無理を感じています。だからといって他により適当なツールがあるというわけではなく、矛盾を感じつつも記事更新をし続けています。この矛盾は永遠になくならないものかもしれませんが。
そしてさらに新しいツールである、PukiWiki にも手を出してみようと思いました。
PukiWikiは、自由にページを編集できるツール(CMS:コンテンツ管理システム)です。
それらの作業はWebブラウザから行えるため、とても簡単です。 訪問者が自由に書き込めるという点では、Web掲示板とちょっと似ているかもしれません。 Web掲示板はメッセージを追加するだけですが、PukiWikiは、すでに存在するページの内容を自由に変更することができます。
(PukiWiki公式サイトより)
Wiki も Mobabletype と同様、Web ブラウザ経由によるより簡単なサイト構築を旨としたツールということで一時期話題になったようですが、昨今の Weblog ブームで最近ではその話題もかき消され、雑誌等でほとんど見なくなってしまいました。実は前述の2人とは別の酒飲み仲間の友人と飲んだ酒のレビューサイトをやろうと一年以上前からもくろんでいるのですが、その友人は HTML があまり出来ず、おそらく構築には何らかの構築ツールが必要になるかと思われます。まぁそれがうまくいかなかったとしても、このサイト内のリンクページにこれを使うことが出来るかも知れませんし…夢はふくらみます。
で、どのようなことが出来るのかなどの可能性を検証するため、今のところ内容は全くありませんが以下の場所にテストサイトとして PukiWiki を設置してみました。
なんというか、こういった新しいツールに手を出すことが出来たというのは、新しい友達が出来たときのようなとてもわくわくした気分にさせてくれます。さぁ、PukiWiki はどれほど使いこなせるツールなのか、これからじっくりつき合っていこうと思っています。
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