PukiWiki.Org が乗っ取られちゃった

当 3-tadpoles サーバでも導入を検討している(というかインストールしたままほったらかしにしている)Web 書き物ツール (Wiki) のうちのひとつ、 "Pukiwiki" のオフィシャルサイトが保有するドメイン "pukiwiki.org" が乗っ取られてしまったとのことです。

ドメインは財産ですね、ホントに。

最初はプロジェクトが無くなってしまったのかと思っていました

 初夏くらいからサイトへのアクセスが出来ない状態になっていて、最初はプロジェクト自体が無くなってしまったのかと思っていました。ほかに考えられる原因としては、

  • 実はうちみたいなインチキ自家製サーバ(笑)で運用されていて、サーバが落ちている。
  • 開発者である yu-ji 氏が入院か何かで、面倒をみられない状態になっている
  • Pukiwiki の開発自体が無くなった(企業にパテントを売り払った等)。

 何の予告もなく突然消滅したことを考えると、一番可能性が高いのは(理由はともあれ)一番最後の開発がされなくなったことかな、と当時は思っていました。と同時に、日本人の手によって作られている有名な Wiki ツールの一つである Pukiwiki が無くなってしまうのをかなり悔しく思ってもいました。

 しかし、最近得た情報だとどうやらプロジェクトが消滅したのではなくて、単にオフィシャルサイトのドメインに使用されている "pukiwiki.org" が乗っ取られただけとのことだそうです。プロジェクト自体はなくなっておらず、ひとまず安心(なのかな?)。

ことの顛末

 ドメイン名の権利は各種レジストリサービス経由でお金を払って ICANN から借り受ける物であり *1 、当 3-tadpoles.net のドメインも年間 9 ドルを支払って使用権利を取得しています。ドメイン名の権利取得は基本的には早い者順で、インターネット普及初期には有名企業名などの需要を当て込んで先取り取得し、企業に多額のお金を要求する紛争が多数あったそうです。*2
 ちなみにこの当て込み取得は禁止されています。特に日本のドメイン (xx.jp) の場合は審査が厳しいらしく、取得の際には登記簿などの証明書類が必要になるくらいです。

 今回の pukiwiki.org にまつわる一件は、この当て込み取得の被害に遭ってしまったいい例です。
 定期的な更新をうっかりサイト管理者が忘れてしまったらしく一時的にドメインが管理者の元を離れてしまい、そのわずかな隙をついて第三者に権利を取得されてしまい、現在その権利が €5,000(日本円で ¥700,000)で売りに出されているようです。ドメインの登録情報によれば *3 その人物はギリシャの Georgios Kintis という人らしいです。まぁやりかたがまんま売買目的なので、ICANN に提訴するとかの措置で再取得は可能であるとしても、時間はかかるでしょう。現在は汎用 jp ドメイン、http://www.pukiwiki.jpにて仮運営されているようですが、早い復活を切に望みます。

人ごとじゃないわよ

 当 3-tadpoles.net は pukiwiki.org のような有名サイトでは全くありませんが、更新し忘れて(売買目的じゃなくても)うっかりドメイン取られちゃうポカミスもやりかねないので、これを教訓に注意が必要ですね。ちなみに 3-tadpoles.net の次回更新は今年の 12 月 10 日ですので、もし忘れてそうだったら声をかけてあげてください(笑)。

  • *1 com, net, org などの一般トップレベルドメイン (gTLD) に限定した話です。jp などの国別トップレベルドメインは各国の機関(日本では JPRS)が行っています。
  • *2 有名な話だと、松坂屋の一件でしょうか。松坂屋と全く関係ない人物が "matsuzakaya.co.jp" を取得してエロサイトを運営し、当時まだオフィシャルサイトを持っていなかった松坂屋はこのドメインを取得するために交渉を持ちかけましたが多額のお金を要求されたため結局折り合わず、松坂屋サイトはしばらくの間 "matsuzakaya-dp.co.jp" で運営されていました。今はちゃんとmatsuzakaya.co.jp になっていることを考えると、やっぱりその後高額で買い取ったのでしょうか…。
  • *3 ドメインを取得するためには、権利者または組織の名前や所在地などを公開する義務があり、これらの情報は限定的ではありますが誰でも自由に閲覧することが出来ます。

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September 7, 2005 Comments (0) Trackback (0)
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