著作権法改正。

 またまた著作権法の改正が行われようとしています。今回の改正ではなんとサントラ収集人間にとっての命綱、輸入盤CDの制限を行うという、とんでもないものです。

またまた著作権法改正…今度は輸入CDですか…

レコード輸入権

 2001年に施行された著作権法改正で、アレンジ MIDI データファイルのネットワーク上のやりとりが禁止され多くの DTM ユーザーがその活動を Web 上で行えなくなってしまい、かくいう私も大部分の映画音楽打ち込みMIDIデータを Web 上から引き上げました。
 そして今度は輸入盤 CD の制限ですかぃ。今回ばかりは困りますよ~我々サウンドトラッカ~にとっては。

 今回の法改正に関して文化審議会著作権分科会法政問題小委員会(長すぎ)による中間報告書にて提案がなされているようです。

レコード輸入権
 海賊版対策としても有効である海外企業との正規ライセンス締結を促進する ため、音楽CD などの日本への還流を止める「レコード輸入権」の是非につい て、関係者間で協議が進められているが、関係者間協議の結論を得て、消費者 利益等の観点を含めて総合的に検討を行い、2004年度以降必要に応じ著作 権法の改正案を国会に提出する。

(文化審議会著作権分科会法制問題小委員会報告書(案)より引用)

 長々と続く報告書を必要な部分のみ要約しますと、2004年年始に韓国による日本の音楽解禁を皮切りにアジア圏で日本の音楽が売れそうな動きがあるが、コピー天国なアジア圏で日本のCDを複製されて海賊版販売されてそれが国内に流れてきたら困るのでこれを制限しようじゃないの、と言った内容。まぁ確かにその通り、納得。しかしこの文章、よ~く読んでみるとその具体的な法案について述べられていて、、特定の流通業者に「輸入レコード」権なるものを与えて、その業者にしか輸入レコードを取り扱えないようにする…と言うことが書いてあるというか、明記されていないもののそういう風に取れるのですよ。

 もっとはしょって説明すると、これが施行されれば HMV や TOWER RECORD などに置かれている直輸入販売の輸入盤洋楽もすべて無くなってしまい、密輸扱いになるかもしれないよ、ということです。これは私個人的に大いに困るところであります。

サントラ業界は衰退かも!?

 売れた映画のサウンドトラックは何年もの間国内盤が販売され続けますが、ちょっとマイナーな作品になると映画公開後一年足らずで販売終了となってしまうので、いつまでも国内盤を手に入れられる状態が続くサウンドトラックアルバムではざらです。ですので目を付けたサントラは即買いしないとそのサントラは一生拝めないかもしれないと言う強迫観念がサントラ収集人間にはつねにあります(少なくとも私はあります)。

 一昔前はサントラを入手するには、普通にレコード店で売られている数少ない種類から国内盤を買うか、マニア向け専門店まで足を伸ばして輸入盤を買い求めるか、さらに足を伸ばして各地の中古レコード店を回るしかありませんでした。まぁそれが私にとって楽しみといえば楽しみではあったのですが、インターネットも普及した現在はそんな面倒なことをしなくても Amazon.com を原題でちゃちゃっと検索すれば、あとはクレジットカードのみで簡単にサントラを個人輸入出来てしまいます。私も大いに利用していて、いったい何枚のサントラをドル立てで購入したことか…

 ある程度のマニアックなサントラを入手するためには、輸入盤に頼らざるを得ません。前述の報告書では輸入業者を制限する代わりに輸入盤の拡充を行う旨が書かれていますが、はたしてどこまで拡充するのやら。

 この著作権法改正案が施行されてしまえば、少なくともサントラリスナーにとっては確実に"文化の衰退"となるでしょう。本来"文化の保護"を進めるべき著作権団体がこのようなことをしまえばまさに本末転倒です。著作者を守ることそっちのけで流通業界を守っていることがみえみえで、2001 年の MIDI データ関連の著作権を主張したのも結局は通信カラオケの利用料を何とかして取りたかっただけですし。そういえば一時期持ち上がった「再販制度の廃止」はどうなったんでしょう。日本の音楽業界はがんじがらめで、もう何も出来ません…


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February 18, 2004 Comments (0) Trackback (0)
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