仙山旅行

大阪から帰ってきてすぐ、車で宮城県にある作並温泉に一泊二日行って来ました。

ニッカ宮城峡蒸留所と山寺・立石寺

 大阪から帰ってきてすぐ、車で宮城県にある作並温泉に行って来ました。

ニッカウィスキー宮城峡蒸留所
やって来ました!ニッカ宮城峡蒸留所(仙台工場)

 仙山線作並駅から車ですぐのところにニッカウィスキー宮城峡蒸溜所はあります。ウィスキーを作るのに適した水が流れる新川川(にっかわがわ)沿いにあり、ニッカが北海道余市の蒸留所に続いて二番目に建設した蒸留所です。ちなみに「ニッカ」と「新川川」の一致は全くの偶然で、ニッカの社名は大日本果汁株式会社の略「日果」から由来するものです。誤解の恐れその1。

これがポットスチル(蒸留器) 造り酒屋のしきたりにならい、ポットスチルにも注連縄が施されます。もろみに神が宿るのは何処の国のお酒でも一緒のようです。

 ウィスキーの蒸留所を見学するのは初めてで、実際にポットスチル *1 の前に立ったら、何かの血が騒ぎましたね。でも、スコットランドの伝統衣装を模したと思われる真っ赤な制服を着たお姉さんが案内する工場見学ツアーは、かなり簡単なものでした。まぁ時間が限られているから仕方がないのでしょう。同行した友人が詳しく見たがっていたカフェ式連続式蒸溜機や貯蔵庫は見られずじまい。さんざん悔しがっていたようですが、貯蔵庫って、ウィスキー会社にとっては最高機密ものの場所なのでは…無理でしょう、普通(と考えていたら先月 28 日から見学できるようになったそうです)。ちなみに「カフェ式」って、あんな簡単な説明ではコーヒーと関係があるような勘違いをしかけました。「Coffee」ではなく「Coffy(人名)」です。誤解の恐れその2。

スコットランドのキルト風制服を着た、案内係のお姉さん。ちなみに桶の中にあるのがスコッチに欠かせないピート。実物を初めて見ました。北海道産だそうです。

 見学ツアー自体は無料ですが、記念品をくれたり試飲をさせてもらえたりとかなり太っ腹です。さんざん文句言っていますが、無料かつ時間の限られた中で、充実したツアーだと思います。ウィスキーに興味がなくても景色を見に来るだけでも十分楽しめると思います。良い水を求めて自然豊かなところに立地しているということもあるのでしょうが、蒸留所内の庭はとっても良い景色でした。緑豊かな自然が、煉瓦造りの建物とよくマッチしています。葉が青々と生い茂る夏に来るともっと良い景色になると思います。

綺麗な景色。公園の一角と言うよりは、まんま欧州。 右からコフィスチルの蒸留棟、三角屋根が乾燥棟(キルン棟)、次は何だっけ。 露出オーバーでよく見えませんが、木々に隠れて見えるのが貯蔵庫です。 キルン棟のアップ。てっぺんに付いている三角屋根から、ピートを炊いた煙を排出します。 これはどこから撮った写真だろう? 建物は貯蔵庫かな。 とても会社の工場内とは思えない、自然豊かな敷地。 キャッチボールでも出来るんじゃ。

 案内所併設の売店内にはショットバーがあり、ニッカのウィスキーを(有料で)味わうことができます(解説はパンフに書いてある内容をそのまま)。もちろん全部トライしてみました。チェイサー(追い水)はもちろん新川川の水です。

売店内のバーで出される有料試飲セット。遊びでブレンドもさせてくれました。
余市15年(シェリー樽)
果実香豊かに甘酸っぱくベルベットの厚みのある味わいが特徴。
カフェグレーン12年(バーボン樽)
トウモロコシを主原料としたグレーン原酒。程良い甘みと柔らかい香りが特徴。
仙台宮城峡5年(活性樽)
荒々しさがとれ軽い麦芽香と青リンゴ様の果実香や淡い花香の調和した柔らかな味わい。
仙台宮城峡15年(バーボン樽)
バニラの甘さと穏やかなピート香が調和するエレガントな味わいが特徴。
未貯蔵原酒
無色透明、荒々しく刺激的であるが、軽やかな甘さと、柔らかな青みのあるモルト(麦芽)の風味が特徴。

 シェリー樽はどシェリー、バーボン樽はまぁバーボン香みたいな、ある程度は想像のつく味なんですが、一番面白かったのが最後の未貯蔵原酒。未貯蔵…つまりはアルコール発酵した麦汁を蒸留したばかりの新酒です。味はウィスキーとはほど遠いもので、出来の悪い麦焼酎のような味と言えばいいのでしょうか。とにかくウィスキーの味に熟成がいかに左右しているかが自分の舌でわかり、勉強になりました。

作並温泉

 一の坊という宿にお世話になりました。接客や料理もとても良い宿でした。

旅館内には手作りの飾りがあちこちにありました。

 接客がちゃんとしているところは、料理やお酒を置く順番は席次で考えてくれています。しかしなぁなぁの3人で席次なんて適当に座っているので、せっかくの気配りも無駄にしてしまっているのですが、まぁいいか。そんなときぼくが冗談半分で、末席に相当する場所に座っている人に「社長、ま~一杯一杯」、別の人も「いや~会長こそ」なんてことを連発するもんで、仲居さんを混乱に陥れてしまいました。ごめんなさい。大体あの若さで社長とか会長とか、いったいどこのヒルズ族やら。

 で、夜は例によってウィスキー試飲会となだれ込むのでした…。

酔っぱらいどもの宴…
山寺・立石寺

 二日目は隣の山形県山寺にある有名な観光名所、立石寺(りゅうしゃくじ)に行きました。作並からは直通する道路がなく、大回りする道しかなかったので、ほぼ最短で通じているJR仙山線を利用していきました。作並駅から乗り込み 20 分ほど電車に揺られて山寺駅に到着します。山寺駅のホームに降り立つと、目の前にある断崖に立石寺の建物が見えます。もっとも頂上にある五大堂までは 800 段の階段を上らなければいけません。入山料 ¥300 を払って早速登山(?)に入ります。

こ、こんな高いところにあるんですかぁ~ ひたすら続く階段を登る。

 ひたすら階段を上ります。同行した友人氏はフィットネス山寺とか言っていたんだっけか。

弥陀洞と仁王門。よくみるアングルの写真ですよね。 弥陀洞のアップ。

 立石寺はかの松尾芭蕉が閑さや巖にしみ入る蝉の声の句を詠んだことで有名です。下調べをしていなかったのでそのまま通り過ぎてしまったのですが、たくさんの重要文化財があったそうです。松尾芭蕉の石碑も気づかずに見逃してしまいました、なんて不真面目な観光客なんでしょう(笑)。これじゃ単なる登山です。

仁王門をくぐる。 まだまだ階段は続く。 階段ばかり写真撮っててもしょうがないな この写真はなんだろう…少なくとも弥陀洞ではないです。 ほぼゴール!の、奥の院 納経堂。まるで中国みたいです。

 そしてついに登頂!! …と言っても 20 分かからない程度のボリュームなんですが、それでも頂上である五大堂からの景色は絶景でした。

五大堂に着きましたよ。 五大堂の内部。 五大堂からの景色は絶景

 下山後は麓の蕎麦屋で美味しい蕎麦をいただきました。うまかった~。

下山後の蕎麦。
仙山線

 私は帰省先がみんな都会にあるので、田舎のローカル線というのに乗ったことがほとんどありません。といいつつ、横浜のローカル線沿線に住んでいますが、まぁそれは置いておいて。

こ、これは餘部鉄橋もびっくりな立派な鉄橋だ! 作並駅には改札係も改札機もないので、下車駅で証明書を出します。Suica 普及はまだまだ先のようです(笑)

 仙山線はオール単線の鉄道で、国道 48 号線を走る車からの車窓から見える線路は山間谷間を縫いながらくねくね彷徨い、まさにローカル線そのもの! 作並駅で電車を待つときもワクワクしたものですが、いざ電車が来ると「ありゃりゃ??」状態に。電車であることは分かっていましたが、あの形は東海道線でさんざんお世話になったのと同じ形では!? 都会的でエレガントなステンレスボディなんですか? なんかもっとこう田舎情緒あふれるような電車に乗れるものと思っていたので、拍子抜けしてしまいました。まぁ半自動ドア(降りるときに自分でボタンを押してあけるやつ)を体験できたからいいか。しかしこんなオサレな電車はローカル線とはとても呼べぬ。やはりローカル線であれば気動車(ディーゼル)・タブレット閉塞・打鐘式踏切 *2 は外せません。(そんな電車はまだ日本に走っているのかなぁ)。

仙山線の車両。こんな都会的な電車が山の中を走るんですね。 山間を縫って走る様はさすがにわくわくです。
  • *1 ウィスキーの蒸留器。うんこ型のアレストレートヘッド型ポットスチルです。おなじうんこでもアサヒビールのやつは違うらしい…
  • *2 タブレット閉塞は ATC でなく人間の手で鉄道の行き来を管理する方法、打鐘式踏切は電子音ではなく実際に鐘を叩いて警報音を鳴らす踏切のこと。

--
May 6, 2007 Comments (3) Trackback (0)
hatsuyuki さん May 7, 2007 02:31 AM

いいな~綺麗に取れてるね。
やっぱデジマメ持って行くべきだったね。
そういえば夕食の際の席次は笑ったなぁ。
一番偉い人が毎回変わってたりして。
あれは仲居さんに酷いことをしたかもね。

hatsuyuki さん May 7, 2007 02:32 AM

デミマメ→デジカメ
泥酔中ですのでお許しを。

たけだ@管理人 さん May 10, 2007 12:08 AM

>hatsuyuki さん
デジマメに爆笑。

コメントする
(必須)
(必須)

  • 投稿ボタンは一度だけ押してください。
  • コメントスパム対策のためにやむなく検閲を設けています。サイト管理人がスパムでないことを確認の後にサイト上に反映させるため、コメントが表示されるようになるまで約一日程度お待ちください。
  • 投稿ボタンを押して反応が無くとも、「しばらくじっと我慢の子」でお願いします。