忙しい仕事の合間を縫って、長野県は白骨温泉に行って来ました。「仕事の合間」というのは決してお決まり文句などではなく、本当に旅行日程ぎりぎりまで計画が中断してしまうか否か分からない状態で、ヒヤヒヤものでした。計画立案の M 氏に感謝。

交通機関は普段なら車で行くところなのですが、今回は旅らしさを醸し出したいということで、なるべく鉄道を使った旅行にしたいというワガママに答えてもらい、スーパーあずさを利用した鉄道の旅に。おーまるでテレビの温泉旅行番組みたいじゃないですか! 実は新幹線以外で特急券を使って電車に乗ったのは初めてです。
スーパーあずさの車両は振り子式車両というもので、カーブでもスピードを落とさず走るためにバイクのように車体をバンクさせるのですが、電車の車両自体が傾くというのが、船に乗っているような錯覚に陥りちょっと気持ち悪かったです。人によっては乗り物酔いするんじゃ?? 約 200km の道のりを2時間あまりで移動しましたが、在来線区間で(しかも中央本線のような山岳区間で)この速度は凄いことらしいです。M 氏はいわゆる鉄道ファンで、いろいろこういった興味深い鉄道話を聞かしてくれるのですが、困ったことにぼくも最近氏の知識に感化されつつあります。ぼくが鉄道のことを熱く語り出す日もそう遠くないでしょう。そのうち碓氷峠超えたいとか言い出すかもしれません。もう出来ませんけど。
そういえば「イノセンス」の映画音楽を作曲した川井憲次も相当な鉄道ファンだったなぁ。サウンドトラックのライナーノーツにもあずさの

松本駅に到着後は松本電気鉄道・上高地線に 30 分ほど揺られて、終点

バスが山を登っていく順路は途中まで国道 158 号を辿っていくルートで、片側一車線のちゃんとした道路です。しかし、一旦国道をそれてしまうと道幅がどんどん狭くなり、ついにはバスの車体がやっと通るようなとんでもない道になってしまいます。しかしバスの外輪差を完全に把握した神業のような運転技術を持つバス運ちゃんと、あらかじめ斥候として前方を走っている同じバス会社の人が対向車に対して適切な誘導を行うことで、普通の自家用車も登り切れるかどうか分からない難所を軽々とクリアしていきます。う~ん、凄いバス会社だ。都内で路駐を避けながら走るバスの運ちゃんより凄いものを見てしまい、感動。
湯元齋藤旅館という旅館にお世話になりました。ぼくらにとってはちょっと身分違いな温泉宿で、客層も熟年夫婦がほとんどを占めていました(シーズンオフというのもあると思いますが)。
温泉もちゃんと硫黄臭いちゃんとした温泉で(笑)、今まで安っぽい温泉旅行ばかりだったこともあり、こういった温泉にはいるのが初めてだったので新鮮に感じました。朝食にこの湯を少しだけ入れたお粥が出されたのですが、食べるものからいわゆる「卵の腐ったような臭い」がするのは、分かっちゃいるけど抵抗を感じてしまいます。完食して、お腹も壊しませんでしたが。
そして、他の何よりも感動したのは大正時代から営業しているという旅館自体のたたずまい! 特にフロントあたりの作りは、和と洋の当時独特のたたずまいがそのまま残されていて、まさに気分は明治・大正のハイカラです。斎藤茂吉、与謝野晶子、若山牧水らも訪れたことのある由緒ある温泉旅館だそうです。一度はこんな家に住んでみたいんですが…。
今回の旅行で思ったのですが、やはり温泉は秘境が面白いかも!! 熱海とかも安くて交通の便も良くて良いところですが、今回いった白骨温泉は、風呂に入りながら峠を登り詰めた達成感をひしひしと感じました。次回はさらなる秘境を求めていきたいところですね。バス登山と言わず、山を数時間かけて徒歩で登り、水道も電気もない所でトイレは当然汲み取り式! なんて温泉も面白いかもしれない! 温泉紀行は文明から逃れてナンボですよ!
コメントする