冬の
白骨温泉は以前にも全く別のメンツで行ったことがあるのですが、前回は紅葉が終わってしまった頃の 11 月上旬。今回はもっと寒い 12 月末なのでちょっとは雪見露天が楽しめるかも知れません。旅館は前回の湯元齋藤旅館から、白骨温泉中心街から 500m ほど離れた場所にある泡の湯にお世話になりました。
会社のある新杉田からひたすら横浜線でノロノロと八王子まで北上しますが、運良く快速に乗り込むことが出来ました。本当は横浜から松本へ直通する特急はまかいじを捕まえたいところなのですが、土日のみの臨時列車ゆえ今回は諦め。横浜線で八王子まで行くことはかなり久しぶりですが、八王子みなみ野周辺が宅地化されて様変わりしていたのに戸惑いました。昔は相原駅直後のトンネルを抜けると田園風景が広がっていたものですが、そこも「みなみ野シティ」という新興住宅街に変わるのだと言うことを後で知りました *1。人口が減っているのにこれ以上林野を切り開いてどうするのでしょう…勿体ない。そして 30 年後は確実に限界集落ですよ、これだけ一気に住宅を建ててしまったら。
そして八王子に到着。ここで松本に向かう特急あずさに、買った駅弁を抱えて乗り込み。より早いスーパーあずさでないのがこれまた残念ですが、今回のあずさは八王子→松本 2 時間 14 分であり、最速 1 時間 56 分であるスーパーあずさとそれほど変わらないのです。うーん振り子電車の存在意義って!?
出発当日は快晴でしたが、寒気のせいで冷え込んだ気候でした。八王子を出て1時間ほど揺られた韮崎駅あたりから、日陰以外の部分にも雪が見られるようになりました。さらに松本に近づくにつれ、徐々に見えてきた白骨温泉のある北アルプス方面(乗鞍岳と安房峠の間に白骨温泉はある)の空模様が怪しくなってきました。天気予報で下り坂とは聞いていましたがちょっと心配。

松本駅に着くと気温は -3 ℃。標高 500m の松本駅でこれですから、1500m にある白骨温泉は一体何度になっているのでしょう。とりあえず松本駅前の相澤酒店で夜用のお酒を調達。おかみさんも気さくで面白い方でした。旅先で旨いお酒を見つけるコツは、それなりにやる気のある酒販店を見つけるのはもちろんですが、店員さんと一緒に日本酒の並べられている冷蔵庫を前にこう訊くことです。「どれが地酒ですか?」

松本駅からはさらに松本電気鉄道上高地線に乗って 30 分ほどにある終点新島々駅に行き、そこにある新島々駅バスターミナルから観光路線バスでさらに1時間ほどかけて山登りをします。しかしこの日の最終バス(17:25 発)は既に出発しており、新島々駅からタクシーしか選択肢はありません。上高地線の乗客は、見た感じはほぼ地元の人たちばかりで、金曜日というせいもあってか会社員風の人や制服姿(というか部活帰りのジャージ)の高校生もあちこちに見かけます。観光客風な出で立ちは私たちしかいません。終点の二つ前の波田駅で私達が乗っている車両の乗客は全て降りてしまい、ちょっとだけ不安がよぎりました。
新島々駅で客待ちしていたアルピコタクシーを捕まえて値段交渉の末、1万円ぽっきりで白骨温泉まで行ってくれるとのこと。そして前回白骨温泉行ったときに通った県道 300 号(白骨温泉線)は、冬期は通行止めとなるので、県道 84 号(乗鞍岳線)・上高地乗鞍スーパー林道 B 線にて乗鞍高原経由で少し遠回りをして白骨温泉に向かいます。
出発時は新島々ではまだ雪も降っておらず(以前降った雪は若干残っていましたが)、アスファルトも乾燥していましたが、
しかしそんなやり取りの直後に突然雪が降り出しました。乗鞍高原あたりではかなりの降雪量があったので、おそらくだいぶ前から降り始めていたのだと思われます。雪が降り出してからほとんど自動車が通っていないので轍が見あたらず、どこが道なのか分からない恐怖が襲いますが、そこは地元の道を知ってる運ちゃん。構わず 60 km でぶっ飛ばします(笑) これが締まった新雪だからいいものの、東京の雪だったらこうはいくまい。
そんなこんなで 18:30 頃白骨温泉は泡の湯に到着。バスも終わった後だったので、宿のスタッフの人も心配していたらしく、申し訳ないことをしてしまいました。タクシーで来ること自体、アウトローなんですねぇ。楽しかったですが。
到着時は -8 ℃、積雪は 10 cm くらいはあったかと思います。しかし到着して部屋に案内されたら、食事は遅めにしてもらい、すぐに風呂に直行。あまり遅い時間になってしまうと人気が無くなってしまうため。実は泡の湯旅館の露天風呂は混浴で、淡い期待を持ってはいたのですが、やっぱりテレビみたいに綺麗なお姉さんがいるわきゃないですよね…。まぁすごすごと帰りましたが、安全な混浴が実現できるのも、白骨温泉の白濁した泉質ゆえとつくづく思いました(笑)。深く浸かってしまうと全く見えないくらい濁っているのと、そして更衣室から男女隔てられたところからお湯が始まるので、まったく見えることはありません。うら若き乙女のみなさんも安心して入ってくればいいのに(笑)。
食事では長野というか山の食べ物を満喫しました。
- 食前酒
- 桃のリキュール
- 突き出し
- 何故かフォンデュ
- 信州三昧
- 信州鶏、松本一本葱、信州サーモン、わさびドレッシングのサラダ、蜂の子
- きざみ
- 造り
- 三種盛り、妻一式
- 煮物
- 天蕪含め煮、
、栗麩、青身、柚子 飛竜頭 - 焼き物
- 牛石焼き、野菜
- 揚物
- 温泉粥コロッケ
- 強肴
- 岩魚塩焼、はじかみ
- 食事
- そば、鶏、葱
- 香の物
- 三種
- 水菓子
- 季節のフルーツ
生まれて初めて蜂の子を食べましたが、思ったほど嫌悪感を持ちませんでした。それほど大きくないのと(7~8mm)、大和煮という調理法ゆえ味がはっきり分からないからかも知れません。これがイナゴだったら、虫としての形が舌の上からでも捉えられてしまうので、ちょっと厳しいのかも知れません。いずれも機会があったらチャレンジしてみようと思います。でも昔はこれでタンパク源にしてしていたのですからね。
さてさて夜になったら、相澤酒店で買ってきた地酒を囲んで夜の宴会の始まりです。買ってきたお酒のリストを挙げましょう。というか、
地酒なので、やはり生酒(しかも濁りばかり)ばかり買いましたが、私は中でも杉の森が美味しく思いました。濁り(荒漉し)としての濃厚さも持ちつつ、生酒ゆえの発泡がかなりあるので飲みやすいです。ただ、口当たりが良いだけで度数はしっかりあるので、調子に乗るととんでもない目に遭いそうですが…。日本酒はこれからも開拓していきたいですね。そして窓の外は雪。明日の帰りが心配ですが、とりあえず最高の雪見酒と相成りました。
翌朝目が覚めると、雪がとんでも無いことに。朝食もそそくさと摂りつつ、風呂にまっしぐら。さすがにカメラは持ち込めないので、イメージ画像でその風景をご想像ください。オイルペインティングで描いたらアニメみたいになってしまいましたが。
このときもまだ雪は降り続けていたので、頭に置いた手ぬぐいがしばらく経ったらガチガチの凍ってしまいました。湯温もぬるめなので、正直お湯に辿り着くまでが寒くてしょうがなかったですが、一度お湯に浸かれば長湯できます。それにしても風流です。
このとき、外国の男の人が入ってきて、その方は女の人連れ出来ていたのを知っていたので、ひょっとしたら女の人もそのうち現れるんじゃ無かろうかとしばらく待機しましたが、現れず…。相変わらずですが。いや、見えないのは分かっているんですが、そこはやはり押さえておかないと(笑)
帰りの松本駅までの行程は、観光路線バスを使いました。バスから見る景色は白銀の雪景色。なんかスキー帰りみたいな気分です。先ほど書いたように、冬期は少し遠回りのコースなので途中の乗鞍高原でトイレ休憩があります。そこには突然の大雪で埋まって身動きが取れなくなってしまった車が多数。そういえばスキー場も蕎麦にあるんですよね。遠い上に、道がかなりの難所ですが。自分では運転したくないです(笑)
松本駅まで戻ると、雪は全く残っていませんでした。標高差 1,000m の違いはこれだけあるのかと、びっくりしました。ちなみに私が住んでいる三ツ境の標高は 68m ですが、横浜駅で雪が積もっていなくとも、三ツ境駅周辺だけ雪が残っていることがあります(笑)。
去年行った渋温泉は長野新幹線が使えたので横浜から 3 時間余りで到着できましたが、今回は同じ長野県だったのにもかかわらず、 6 時間かかってしまいました。ちょっと遠いところまで連れ回してしまった感はありましたが、概ね満足して貰えたようで良かったです。次のターゲットは法師温泉ですね。
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