カメラのおもちゃ

カメラのおもちゃを、写ルンですを利用して作ってみることにチャレンジしてみました。

大人が作る夏休みの工作

トイカメラ、HOLGA
We Love HOLGA―きまぐれトイカメラの使い方

 ある日音楽教室のお友達に見せて貰った流行のカメラ、 HOLGA というカメラは今どき銀塩式(いわゆる感光フィルム式)でした。デジカメ全盛のこの時代に銀塩とは…。聞けばこのカメラを愛用している人たちは銀塩写真特有の粒子の粗さ(フィルムに小型の 110 フィルムを用いるため)、激しい色収差による色ずれ(レンズの設計と材質?)、そしてフィルム室の遮光不足による感光(笑)などなど、カメラとしてはチープな故に出てくる味がいいらしいですね。なるほど、確かに最近のデジカメは出来が良いので撮影の失敗などはまずはあり得ませんし、何も考えずに撮ってもそこそこ綺麗な画質が簡単に得られますが、それは完璧すぎるゆえつまらなくもあるのですね。

 そのカメラの構造のチープさ故、トイカメラという愛称で親しまれているようです。日本語に訳しておもちゃのカメラ?。おもちゃのようだけどちゃんと写真も撮れるってわけですか。じゃあそれに対抗して昔良く作ったカメラのおもちゃ写ルンですを利用して、大人の夏休み工作として作ってみることにチャレンジしてみました。世間の夏休みはとっくに終わってしまいましたが、夏の課題を未だやっている節の子供たちは多いのでは?

 ちなみにこれは真性のおもちゃなので、写真は撮れませんがそれなりに遊ぶことは出来ます。

写ルンです

 今はもうデジカメ全盛の時代で、携帯電話にもデジカメが内蔵されてしまう昨今、一世を風靡したフィルム付きカメラ「写ルンです」もいつその姿を消してしまうか分からない風前の灯なカメラですね。いま売れまくっている高級一眼レフデジカメの対局にあるこのカメラ、フィルム込みで ¥1,000 以下と、HOLGA に負けないチープさを醸し出していますが、反面その作りはかなり作り込まれた完成度の高いものになっていることがバラしてみると分かります。

 小学生くらいの時に写ルンのフラッシュ回路を使ってスタンガンを作るという、ちょっと危ない遊びをしていた屈折した時期もありまして(笑)、その当時犠牲になった(?)写ルンですはおそらく数十台くらいですか。当時は「レンズ付きフィルム」ではなく「使い捨てカメラ」として売り出されていたので、街の写真屋に行けばフィルムを抜き取った後のカメラの残骸のゴミをタダでもらうことが出来、小学生でも簡単に使い終わった写ルンですを入手することが出来たんです。しかし今ではリサイクル重視の世の中になったのと、フィルムを最装填して売る業者の横行などもあり、フィルムが入った新品をお金を出して買わなければ写ルンです本体を手に入れることが出来なくなってしまいました…。

あ、スタンガン作るわけじゃないですよ!

で、バラす。

 さて、おもちゃの製作に入りましょう。今回議性になった写ルンですは写ルンです シンプルエース、ヨドバシカメラで ¥522 でした。昔はフラッシュ付きで ¥1,800 したものですが。

写ルンですシンプルエース

 まず紙の外装をはがし、底部にあるふたを開けるとフィルムをパトローネごと簡単に外せます。ちなみにフィルムは撮影するごとにパトローネに一枚分ずつ格納されていく仕組みなので、撮影済みにしてしまうか空撮りしてフィルムを巻き取った状態にしておかなければなりません。

 バラすときは爪楊枝を活用しましょう。あらゆる部品がはめ込み式なので力をかけて切欠を見つけ出し、すかさず爪楊枝を挟んでそれを外しやすくします。外すときにフラッシュ回路の基板が見えてきますが、触れると感電してしまうので慎重に。まぁたとえ感電したとしても、300V 程度の電圧はありますがコンデンサの容量がたかが知れたものなので、ヤケドするくらいで済みます(経験済み)。人間、痛い目にあわないとなかなか進歩出来ませんからね(笑)。

バラされた写ルンですシンプルエース

 そして、フィルム面の位置に映像を映し出すためのピントグラスを張るのですが、なかなか良い材料が無くて無印良品で見つけたメモ帳を採用。

メモ帳表紙のプラスチック部分をピントグラスとして採用。

 フィルム室を露出するために背面の板を取り外すのですが、フィルム最装填業者対策のためかここだけは壊してしまうしか外す方法がありません。うまく壊せたらメモ帳の板をフィルム大くらいの大きさに切って貼り付けます。そしてシャッターのレンズを塞ぐ部分を瞬間接着剤で固着させ、シャッターが開きっぱなしになるようにします。。

遊んでみる

 明るい部屋でドラえもんぬいぐるみを映してみました。

ドラえもんを映してみる 中心部分のみ明るくなってしまいました。

 絞り部分を広げすぎたせいか、中心部分のみ明るくなってしまいました。

 シャッターを上手に効かないようにすると、ストロボ機能も生かしたまま光るおもちゃにすることができます。もっともストロボ機能を生かしておくと感電するかも知れませんが、これには、「感電しては大変だ」とする考え方と、「感電は経験から学ぶものだ」とする考え方の両方があります。このあたりは、あなたの哲学で決めて下さい。

 さて、完成したカメラのおもちゃを子供に与えて反応を見てみましょう。ファインダーも逆さまに覗くとガリレオ式の望遠鏡になることも教えて置く必要がありますね。通常は小一時間は喜んで遊んでくれると思いますが、もし全く興味を示さずテレビゲームに戻るようであれば、今度は子供の教育哲学が問われることになるでしょう(笑)。

写ルンですはデジタル時代を生き残れるか

 ま、そんなわけでその構造の単純さ故に、おもちゃ(教材?)としても使えるかもよっていう例でした。しかし趣味性の高い HOLGA に比べとても安く作られていながら、写ルンですに込められたエンジニアリングにはさまざまな工夫があります。写ルンですでも、十分な光量の元では信じられないほどシャープな画像が得られます。

  • レンズは 28mm 固定焦点の F11 くらい。F11 にまで絞り込むことによって、1m ~ 無限 までを被写体深度にしています。
  • シャッター速度は 1/140。
  • フィルム感度は ASA400。
  • ストロボのガイドナンバーは 10 程度。距離約 4m の撮影で適正な露出。
  • フィルム面をわざと湾曲させるようになっていて、周辺部の歪みや光量低下を補正している。
  • カメラ内部は全て黒色梨地仕上げで多数の段差が付けてあり、内部反射対策はそこら辺のカメラよりもむしろ良好なほど。

 「安くても作り込むことで良いものにする」コンセプトがとっても "MADE IN JAPAN" ちっくです。

 しかしどんなに良いカメラであろうと、ファミリー用途としてはズームが効いて動画をお茶の間で再生出来るビデオカメラの敵ではありません。また同様に撮影後すぐ画像を確認出来て PC で画像を送って編集も出来ちゃうデジタルカメラにもかないません。記念撮影の用途はプリクラに持って行かれてしまいました。フィルムのカメラは一部の趣味人だけのものとなってしまう日もそう遠くないかも知れません。


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September 8, 2006 Comments (5) Trackback (0)
HASU さん September 8, 2006 10:42 PM

あああ・・・なにしてんすか・・・!!
アタシもやって見たい・・・ので、今度感電防止にゴム手袋をはめて分解してみます。
うひひ。

kaicho さん September 9, 2006 10:08 AM

♪風の中のすばるぅ|

ちみには、音気楽のみゆきの称号をば。
プロジェクト「音気楽」!!!!

たけだ@かんりにん さん September 10, 2006 09:36 AM

>HASU さん
若いうちはちょっとくらい感電しときましょう。あ、でも濡れ手でやると本当に死ぬかも知れません。感電に限らず、いろいろ痛い目に遭っておくと、その後の人生に役立ちます。たぶん。

>kaicho さん
 …意味がよく分からないんですけど(笑)

Poko さん May 6, 2007 05:24 PM

やってみましたよ。これ
実は昔も一回やったんですが、感電してそのトラウマで全然やってませんでした。
でも今回挑戦してみました。
しかし、なんか部品がもったいない気がするので、最初はフラッシャーとして使います。
その後にスタンg・・

たけだ@かんりにん さん May 10, 2007 12:02 AM

スタンガンは私もやりました(笑)

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