パラメータ送受の手段
まず、MIDIに関する必要最低限の知識から。MIDI音源にパソコン(シーケンスソフト)から各種パラメータ設定情報を送るにはおおむね以下の方法があります。
- CC #0~127にて送る。
- NRPN・RPNにて送る。
- システムエクスクルーシブにて送る。
- バルクダンプによる一括設定。
1. の方法はMIDIによるコントロールの最も基本的な方法で、同時に最も簡単な方法です。
2. の方法は音源特有の機能や応用的なパラメーターを操作するのに用います。しかしこの方法では一つのパラメーターを送るのに3つの数値(MSB, LSB, Data entry)を指定してやらなければならないので、1に比べて管理がやや面倒です。
3. では1および2の方法で操作することが出来ないパラメータで使いますが、実際にデータを決めた後にデータの送受信が正常に行われたかどうかを確認するチェックサムというものを電卓叩いて計算しなければならない煩雑さがあります。さらにデータサイズが1および2に比べて大きくなるため、一度に大量の設定をすることが出来ません。
4. の方法は3の方法を連続して行う方法で、音源すべてのパラメーターをエクスクルーシブを用いて、一括して送受信します。ただしこの方法が最も必要なデータサイズが大きく、音源にも依りますが分単位の時間を要してしまいます。よってよほど特殊な用途か、スタジオなどでのセッティングなどにしか使えません。
一般的に演奏情報を含めたシーケンスデータではなるべく番号の若い方法で行うのが、データサイズや機器側の負担も少なくかつ容易に行うことの出来る方法です。以上のメリット・デメリットをよく理解しておいてください。
SONAR における入力例
先程述べた4つの方法による入力例を、Roland音源セットに同梱されているシーケンスソフトウェアSONARを用いた実際の具体例を示します。Cakewalkシリーズであればほとんど一緒ですし、他のシーケンスソフトウェアでも同様の機能は必ず存在します。
コントロール・チェンジ (Control Change)

MIDIトラックを選択し、イベントリストウィンドゥを開くと、Control Changeの入力が出来ます。この画面では紫色の部分がそれで、Control Change #7 の機能である Volume が 127 に設定されています。
ちなみに色の付いてないイベントはノート信号(鍵盤を押した離した)の信号です。
RPN / NRPN (Registered Parameter Number / Non-Registered Parameter Number)

ちょっと手順が複雑ですが、入力方法自体はControl Changeといっしょで、Control Change #101 (RPN MSB) と Control Change #100 (RPN LSB)で操作してやりたいパラメータの種類を指定して、Control Change #6 (Data Entry)で実際の数字を入力してやります。
ちなみにこの例では Pitch Bend Sensivity というパラメータを指定した後に、Data Entryにて12にしています。
エクスクルーシブ (System Exclusive)
Sysx Bankウィンドゥを開き、リストのうちの一つに16進数表記にてSystem Exclusiveを数値入力してやります。実際に出力させるには、どこのトラックでも良いので先ほどのイベントリストウィンドゥの中に対応した
Sysx Bank番号を入れてやればOKです。
バルクダンプ (Bulk Dump)
このページでは便宜上System Exclusiveと区別していますが、結局はSystem Exclusiveの集合体に過ぎませんので、取り扱いはSystem Exclusiveと全く一緒です。手入力による16進数の羅列の代わりに、音源側でBulk Dump送信の操作をして受信したものを扱います。出力はSystem Exclusiveと同じ方法です。
音源のパラメーターがまとめられたデータとなっているので、「長さ」で表現されているデータサイズの違いに注目。
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