Whisky Magazine Live! 2008

2 月 10 日に東京ビッグサイトで開催されたウィスキーの展示会、 WHISKY Magazine Live に行って来ました。

春のウィスキー祭り

故ジャクソン氏を偲ぶ。と同時に酒飲みは寿命を縮めかねないという自らへの反省も。

 2 月 10 日に東京ビッグサイトで開催されたウィスキーの展示会、 WHISKY Magazine Live に行って来ました。去年は大阪に住んでいたので行くことが出来なかったので、これで一年以上越しの願いがやっと叶ったというものです。Live 前夜は関東地方にまとまった雪が降るとのことで朝の交通機関の乱れで行けなくなる恐れがありましたが、何とか無事にたどり着くことが出来ました。解説がめんどくさいので、以下引用(笑)


 2000年に東京から始まった「ウイスキーマガジン・ライヴ!」は、今では全世界でウイスキーにとっての一大イベントとして成長し、世界中のウイスキーファンに認知されています。 開催地も年々増え、現在ではロンドン、グラスゴー、ニューヨーク、パリ、ベルギー、オランダ、南アフリカのヨハネスブルグ、ケープタウン、トロントの10カ所で開催され、前回のライヴにおいては3,700人を超える来場者を記録するほどの大イベントとなりました。 業界関係者だけではなく、熱心なウイスキー愛好家、そして初心者も楽しめるイベントとして進化し続けています。
 アジア圏で唯一のマガジン・ライヴ開催国となっている日本には、今回も世界に誇るマスターブレンダーや、蒸溜所オーナー、マネージャーだけではなく、ウイスキーに関わる著名人が一堂に会し、定例のマスタークラスも開催されます。 世界に名だたるこのウイスキーの祭典に、是非参加頂きウイスキーの奥深さを体験できる1日を一緒に楽しみましょう!
[ウイスキーマガジンLive! 2008 オフィシャルページより]

 入場するには誓約書の提出を求められます。しかしどれも大人としては当たり前のことばかりですが、そこを守れなくなってしまうのがお酒の怖さなんでしょうねぇ。この文章は会場入り口にも掲示されていましたが、ミスプリで変な文章になっていました。と、ツッコミを入れつつ入場。

  1. 20 歳以上である。
  2. 飲酒運転をしない。
  3. 騒いだり周囲の迷惑となる行為を行わない。
  4. ミネラルウォーター等の水分を多く摂取する。
  5. 煙は会場指定の喫煙場所で行う。
禁煙と喫煙を取り違えてますよー。 Whisky Magazine Live 仕様のグラス。これを持って会場内を右往左往します。

 さらに住所氏名を記入したネームプレートをぶら下げるようにも求められるほどの念の入れよう。きっと過去に何かあったんでしょうね~。そして入場者には各ブースで試飲するための Whisky Magazine Live のロゴ入りグラスが渡されます。このグラス、テイスティンググラスとしては珍しい形であるばかりか、厚めに作られているので酔っ払って落としても割れません(笑)。

マスタークラス

 会場内には各蒸留所が無料・有料試飲のブースを設けていて、それらだけでも十分に楽しめます。さらに奥深くウィスキーと接するために、有料の講座が 18 種類開かれていまして、そのうち3つに参加しました。

ウィスキーとチョコレート

 あ~これも解説がめんどくさいので、引用引用。

 ライヴ当日からバレンタインデーまでは、あと4日。ウィスキーマガジン日本語版の編集長で、世界的に著名なウイスキー評論家のデイヴ・ブルームとスイーツプランナーで(株)ポトラックの平田早苗代表による 初のマスタークラスでは素晴らしいウィスキーと贅沢なチョコレートとのマッチングをお楽しみ頂きます。
 シングルモルトが、作り手や風土によって味や香りが異なるように、チョコレートにもさまざまな種類があります。
 今回のセミナーでは山崎、マッカラン、ボウモアといったシングルモルトとチョコレートのベストマリアージュ(幸せな結婚)を見つけていきます。

[ウイスキーマガジンLive! 2008 オフィシャルページより]
チョコレートとウィスキーたち。

 まず、スイーツプランナーという職業があることに驚き。日本語にすると甘味設計士といったところでしょうか。平田氏もとても器量の良い方で、ウィスキーとチョコレートだけじゃなく私も結婚したいくらいですわ(笑) まぁ、そんなくだらない話はさておき。

 バーや家でウィスキーを飲むときのおつまみって選択が結構難しく、大体は単におなかに固形物を入れるという目的のためだけのために(それも重要なのですが)安易にナッツ類・チーズなどの乾き物になってしまいがちです。しかしそれだけでは風味同士のマリアージュは見いだしにくいと思います。故マイケル・ジャクソン氏 *1 は日本料理のスシにまでたどり着いたと言いますが、私はどうかと思います。おそらく魚介類にワインやビールは後口に生臭さが出てしまうので、消去法で無理矢理ウィスキーを当てはめたという印象がぬぐえません。

 しかし実際は度数が低くて風味も豊かな物が多い日本酒やワインとは違い、ウィスキーを含む高いアルコール度数のお酒のおつまみの選択はとても難しく、どうしてもアルコールにおつまみが負けてしまう結果になってしまいがちです。特にジンやウォッカはアルコールの味以外はほぼ無味無臭といえるものが多いのでおつまみの選択肢に関しては絶望的です。しかしウィスキー…とりわけスコッチは風味の強い物が多いので、おつまみの風味との掛け合わせによるベストマリアージュが期待出来るかも知れません。ただしスコッチの風味は多岐に渡るので、おつまみに合うスコッチ探しもなかなか大変だとは思いますが。

 チョコレートは家で飲み会をするときにしばしば用意するおつまみのうちの一つなのですが、我が家で飲み会をするときはチョコレートといったらアポロくらいなもので、他の本格的なチョコレートについて真剣に検討したことはありませんでした。やはりお腹に固形物を入れておくというのと、バーで良く出てくるので単にそれに習ったというものでしかありませんでした。しかし今回サンプルとして供されたウィスキーと本格的なチョコレートの組み合わせ以下の通り。

 ウィスキーのセレクションは一般的なものを中心に出てきましたが、後半に出てきた Bowmore (ボトルデザインも決まったようで、ここで初めて見ました)や 白州に発売前および未発売を絡めてきた辺りも憎いですね。しかしこのチョコレートたち、ウィスキー抜きで食べたとしても、今まで食べたことの無いような美味しいチョコレートばかりでした。こんなチョコが存在するとは…ただしキャラメルみたいな大きさ一粒で ¥200 もします。しかしワンショット(40cc)千円以上払ってバーでスコッチ飲み歩いているスコッチ飲みかはマシですね(笑)

 私の一番良い組み合わせと感じたものは Bowmore 12y と cappuccino。入手しやすく飲み慣れて良く知っている Bowmore の軽いフルーティーさとチョコレートのフルーティさを美味く掛け合わせたという点で気に入りました。他にもピート臭いので有名な Laphroaig と Groseille の組み合わせも興味深く感じました。ピート臭のかなり強いので有名な Laphroaig と 油脂が多くてこくの強いホワイトチョコとの組み合わせでまとめたのには脱帽。スイーツプランナーさん、いい仕事してますぜ!

ダンカンテイラー

 蒸溜所のオーナーとなるユアン・シャーンとセールスマネージャーのマーク・ワットが、幅広く奥深いダンカンテイラーのレンジを語る。そして「From Huntly to Tokyo」という新しい製品も紹介する。

[ウイスキーマガジンLive! 2008 オフィシャルページより]
気持ち、量が少な目?(笑)

 私はあまり縁がありませんが、ダンカンテイラーといえば長熟モルトを沢山所有しているので有名なボトラー(瓶詰め業者)です。中でも DTC (ピアレス)シリーズは美味しいのと相まってとても高価格ですが、友人 M 氏は羨ましくも結婚前夜開栓用として、三万円のボトルを持っています。それくらい高くて美味いらしい。しかしその高価格故にバーでお目にかけることは滅多になく、見かけたとしてもワンショットで軽く CD 一枚買えてしまうどころか車のガソリン満タンくらいの値段にになってしまうんじゃないでしょうか。ウィスキーの世界はガソリン以上に高騰しております…なまじ天然のバイオ燃料だけに(笑)しかしこの講座では講義料 ¥3,000 でそれら6種類の試飲が出来てしまうのです。鼻血ものですね。


  • DTC Dalmore 1990
  • DTC Cameronbridge 1979
  • From Huntly to Tokyo Dallas Dhu 1981
  • From Huntly to Tokyo Macallan 1969
  • DTC Bowmore 1968
  • Caol Ila 1992

 全てにおいて美味かったですが、特に Bowmore は群を抜いてうまかったですねー。しかし1969 年って私が生まれる前の 8 年前、アポロが月に着陸した年ですよ~。自分より年食ってるお酒を飲むなんて、なんだか半分申し訳ない気分です。Bowmore 先輩と呼ばせて頂きます。

 講義中は講義らしいことは全く行われず、「難しい話は抜きにしてオレんところ(ダンカンテイラー)の自慢話を勝手にやってるから好きに飲んでくれ」という進行でした。いや~こういうおっさん好きです。その自慢話とはダンカンテイラーが熟成だけでなく蒸留も始めるために新たに作っている蒸留所の話。…ってもう稼働しているんですかね!? ウィスキーは作ってから売るまでには熟成に 10 年以上の歳月がかかるので、それまでは熟成が要らないジンを作って当座を凌ぐそうですが、いやはや大変ですね。ニッカも設立当初はリンゴジュース売って凌ぎましたからね。
 建家の内部配置もスライドで見せてくれましたが、あまり広くないので生産量は大したことはないようです。と、いうか山崎の金満蒸留所のあの異常な規模の施設で感覚が麻痺してしまっているのですね(笑) いずれにしても売り出されても手の届きにくい価格になってしまうのでしょうかねぇ。

ジュラ蒸溜所

 3つ目で最後のマスタークラスは飲み親しんだ Jura 蒸留所。

 ウィリー・コックランは 30 年以上もジュラで暮らし、シングルモルトウィスキーの生産に携ってきた。島には数多くの鹿が住み住人との割合は 25 対 1 である。島の天候、人々などウィスキーに影響を与える様々な島の要素について語る。 コックラン自信が選んだ特別なカスクの試飲。

[ウイスキーマガジンLive! 2008 オフィシャルページより]
シカばっかりな Jura。

 スコッチの代名詞ともいえるウィスキーのうちの一つなので基本は押さえておかなければというのと、オフィシャルは平凡な出来ですがボトラーズにはまれにとんでも無く大化けするものもあったりするので、その辺りの話も出たらなあと思って聞きに行きました。しかし残念ながらその辺りには全く触れられず、マスタークラスの概要紹介通りシカばっかりな Jura 島の紹介に終始しました。最近は日本でも定年後に南の離島暮らしをするのが流行っているみたいですが、はるか北にあって寒いですが Jura 島暮らしも良いですねぇ。なんか奇跡的にヤシが植生しているところもあるらしいですし。ただし緯度は北海道より北ですが。

 出されたサンプルは失念してしまったのですが、普通に売られている 10y から始まって、SUPERSTITION、そして貴重な 40y まで飲ませてもらったと思います。しかし Jura は Jura(笑)。というか、このとき最初のマスタークラスから始まって、12 杯以上(このクラスも入れると 18 本!!)のウィスキーをストレートで飲みまくっていたのでいい感じに酔いが回ってきており、冷静な味覚判断が出来る状態にありませんでした。コックランさんすみません。でも Jura 島がシカばっかりなことはよく分かりました…。北海道の牛もびっくりです。

一般ブース
丸氷を簡単に作れる製氷器。熱を奪いやすい銅製と思われます。

 今回はマスタークラスばかり受けていたので、それほどじっくり一般ブースは見て回りませんでした。Whisky Festival に去年の 11 月に行って来たばかりですが、10 年単位のウィスキーにそんな短期間で何かが劇的に変わるわけもなく…。しかし現在建築中のベンチャーウィスキー(その名の通りベンチャー企業)秩父蒸留所の進捗状況と、唯一ビール関係で出展していたバー「麦酒倶楽部 POPEYE」はしっかりチェック。試飲した麦酒2つとも美味しかったので行ってはみたいのですが、両国はちょっと遠いですね…。他にも業務用出展で、丸氷(よくバーテンが黙々と氷を削って作ってるアレ)の製氷器が王様のアイデアちっくで笑えました。そんなんで丸氷出されたらバーテンの存在意義って何よ!? そんなの許したらリンガーハットの自動中華鍋のごとく、自動シェイカーなる物まで出かねないですわ(笑)。

 来年も時間が許せば参加したいと思います。次はマスタークラスを少し減らして、酔っ払っていない状態でじっくり回りたいですね。


  • *1 麦酒とウィスキーに関する著作で有名な、イギリス人ライター。ミュージシャンのあの人と同姓同名。2007 年 8 月 30 日午前、ロンドンの自宅にて心臓発作で亡くなりました。65歳。

--
February 25, 2008 Comments (2) Trackback (0)
シカ さん February 27, 2008 09:33 AM

ダンカンテイラーのマークはおっさんではなく、27歳の若者です。27歳であのお腹はびっくりですが。来年はマスタークラスを1つに絞ってもいいかもしれませんね。3つはさすがに疲れましたし、肝心のブースを全然回れませんでした。

たけだ@管理人 さん March 2, 2008 10:11 AM

次回はダンカンテイラーを酔っ払っていない状態で頂きたいものですね! とにかくお疲れさまでした。

コメントする
(必須)
(必須)

  • 投稿ボタンは一度だけ押してください。
  • コメントスパム対策のためにやむなく検閲を設けています。サイト管理人がスパムでないことを確認の後にサイト上に反映させるため、コメントが表示されるようになるまで約一日程度お待ちください。
  • 投稿ボタンを押して反応が無くとも、「しばらくじっと我慢の子」でお願いします。