一昨年行ってきたのにも関わらず、また北海道の余市蒸留所に遊びに行ってきてしまいました。ただし今回は冬の余市です。所属する酒飲み団体、スコッチ文化研究所のイベントとして行ってきました。雪に埋もれた余市の風景を堪能したかったのです。
今回の旅行で観光らしいのは余市蒸留所のみ、札幌市内観光は全く計画していない、単なる飲み旅行です。日程は札幌市内で一泊のみ、一日目に乗る往路の飛行機は午後便という、やる気のなさです。
冬の北海道というのは体験したことがなく、どれくらい着込んで行けばいいのか悩みましたが、北海道に親戚がいる人曰く、北海道の寒さはピリッとするだけで普段関東で着ているもの程度で十分というアドバイスを貰ったので、長袖のシャツを用意した以外はいつも通りの格好で行きました。しかしこれが後の災いとなるのでした。
当日はゆるゆると羽田に集合。友人 M 氏のマイレージカードを誤って登録してしまったことから、搭乗および発券手続きはせずにロビーで待ち合わせ。しかし手荷物検査場を出るときに貰った座席番号を見ると、予約した席番号と違う。確か knt! から提示された座席は Boing 747 の翼の上で見晴らしが悪い場所だったので、2階席に座席変更したはず。搭乗予定のゲートに行くと駐機しているのは何故か2階席のない 777。遅れているのか、以前もあった予約システムのトラブルか、急遽搭乗口が変更になってそれを知らないのか... とちょっと不安を抱きつつも空弁を抱えてプレミアム御用達の ANA Lounge へ...。人の褌(プレミアム)で入っておきながら、最近はいつもお世話になっています。というか自分の財布で ANA Lounge に入れる権利を得られるようになれよというツッコミは無視です。
ANA Lounge では使いたい放題のコンセントで携帯電話の充電、使い放題の無線 LAN でこれからの旅の予定を確認しつつ、これまた飲み放題のプレミアムモルツを飲み交わしながらこれからの旅行に胸をときめかせます。ええ、すべて人の褌ですが何か?(笑)
搭乗開始時間になったので、搭乗口に向かうとさっき見た 777 は私たちが乗る予定の飛行機でした。機材繰りか何かの都合で機種が急遽変更になって、座席も当然変えさせられていたのでしょう。何の予告もなしに...。しかし翼の上以外の場所、二人横並びの座席、という条件はキープされていました。たまたまなのか、予約システムが気を利かせて(ステータスとされていた)くれたのか...。
飛行機はおおむね定刻通りに新千歳空港に到着。外気の冷たさを楽しみたいところですが、新千歳駅までは屋内で直行できるので、実際に寒さをまず体験できるのは札幌駅ですね。
札幌までの車窓は当然雪景色一色。しかしこのときは外気に触れていなかったので、北海道の空気に触れたのは札幌駅を降りてから。しかしこのときも宿泊する予定はすすきのにあるビジネスホテルだったので、すぐ市営地下鉄に乗り込んでしまい、本格的に外気に触れるのはすすきの駅を降りてホテルまでに向かう 5 分くらいの道のりでした。いやぁ~この 5 分だけでも十分に寒い!! これが外気温氷点下の世界ですか。露出している顔や手がひりひりします。北海道の寒さをなめてかかっていました。この時の札幌の気温は-1°C。
寒さに耐えつつ、大通公園の雪まつりの準備風景をスクープ。この日はまだ開催一週間前のため、雪像は塀で仕切られており立ち入り禁止になっていましたが、ちょっとだけ覗くことは出来ました。まだまだ設営中のところも多く、自衛隊員の人がもくもくと頑張っていました。
その後は鶴見のバーの常連である S 嬢と合流し、すすきのにあるジンギスカン屋へ。以前来たときはすすきののジンギスカン店舗すべてが昼間は営業をしていないということを知らず、すごすごと引き返さざるを得ませんでした。今回はそのリベンジでもあります。昔すすきののジンギスカン事情について、とある北海道在住女性に訊いてもらったのですが、「そんな怖い所行ったことがない」との回答がありました。しかし現地に着いてからなるほどと思いました。ジンギスカン屋が軒を連ねる周辺はキラキラと風俗店も並び、とても女性が手軽に近寄れるようなところでありませんでした。S 嬢もいるので、なるべくキラキラしてない道を選び(笑)、で目当てのジンギスカンに到着。
店内はちょっと古めな作りのアットホームな雰囲気。席に座るやいなや、コートを壁に掛けようとしたらスーツを買ったときに付いてくる、あのスーツカバーがあり、そこに入れるようにとのこと。煙のにおいが付くから、そのための配慮だな、気が利いているな、程度にしか思っていませんでした。
しかし焼き始めてみると、とんでもない煙の濃さに見舞われました。外が寒いため、換気をずっとし続けることが出来ず間欠的に行うため、換気を休んでいる間はどんどん煙がたまっていくためのようです。なるほど、冬の北海道で焼き肉をするというのは困難なことなんですね。私たちはまるでピートを焚かれた二条大麦のように、とってもスモーキー・ピーティーになってしまいました。
マトンはラムと比較して臭みが強いと言われていますが、なぜか今回食べたものは両方とも臭みの違いを感じることが出来ないくらい、全く臭みを感じませんでした。ジョッキのビールが北海道限定、サッポロクラシックであることも手伝って、大変おいしく頂くことが出来ました。
ジンギスカンを食べたら、スコッチ文化研究所札幌支部でもあるしぇりー Bar へ。40種類以上のシェリー酒が置かれており、関東以北最大級の品揃えを謳うほど。ウィスキーも十分奥が深いですが、この店に来るとシェリーの奥の深さにこれまた目がくらんでしまいます。あまり深く考えずに、シェリーのおいしさだけ楽しもう...。そしてある程度は予想していましたが、3 人で飲んでいるうちに明日現地集合であるはずのスコッチ文化研究所メンバーがどんどん来店し、一時は席のほとんどを鶴見のバーの常連で占めてしまうほどになってしまいました。せっかく北海道まで旅行に来ている気分が興ざめです(笑)
朝イチで札幌から余市へ移動です。小樽までは函館本線で移動し、小樽→余市はバスで移動です。余市に近づくにつれて函館本線での移動中に雪が降り始め、バスで小樽を出発したときには吹雪くほどになっていました。外気温は -4°C。同行 M 氏が雪深くなっていく車窓に意気消沈していくのに対し、私は犬みたいに庭駆け回りたくなる心境に。でもこのときはまだ外を出歩いていないので、そんな気持ちでいられたのでしょう。
さぁ~て、一年半ぶりの余市蒸留所に到着です。外気温は -5°Cでとんでもなく寒いですが、雪に埋もれた蒸留所は趣がありますね。しかし暖まりに行こうと石炭直火蒸溜を行う蒸溜棟へ入ったら、火は落とされていました。がっくり、ブルブル。何でも夏期と冬期は糖化・発酵の工程における麦汁の温度管理が難しいらしく、製造は行わないのだそうです。
余市蒸留所内は既に見知っているところばかりなので、ガイドのお姉さんの話は適当に流しつつ、寒さに耐えながら室内に入れるのは今か今かと、そればかり考えていました。申し訳ありません。お姉さんの話に対する質疑応答がほとんどなかったのも、おそらく他の人たちも同じことを考えていたのではないかと(笑)
さて念願の室内で、お楽しみの試飲会です。あれ?どこかで見たことあるようなボトルたちですね~(笑) 試飲会終了後、ゲストハウスのお土産屋さんにこれらのボトルを買い求めに行きましたが、前回と違って今回は種類がかなり減らされておりがっかり。いろいろ飲んで思い直すのは、余市のウィスキーはバーボン樽のバニラ風味がやはり合いますね(個人的な好みもありますが)ということでした。お土産もそれにしました。
新千歳空港に戻る前に 3 人で小樽にお寿司を食べに行こう言うことになりました。小樽への移動は函館本線を使いましたが、余市駅のある区間はディーゼル車両がやってきます。しかしこの鉄道の風景がこれまた趣がありすぎ。雪に埋もれたプラットフォームに、前面に雪なんかこびりついちゃった車両がゆっくり到着する様は北の国萌え♥ポイント高し(?)ですね。頭の中でさだまさしの「ら~ら~~♪ららららら~♪」が自動再生されてしまいました。
写真を全く撮っていないのですが、お寿司は以前の北海道旅行でもお邪魔した巽寿司に行きました。最初はあの仕掛けがない部屋に通されかけましたが、S 嬢が初めてと言うことを告げると仕掛け付きの席に変えてくれました。ナイスサービスです。しかしここの穴子は死ぬほど美味しいですねぇ。いや、穴子以外も美味しいです。
しかし私たち(私と友人 M 氏)は旅行先ではお金に糸目をつけないので、ジンギスカンにシェリーに小樽の寿司と、こちらの価値観に付き合わせてしまった形になってしまいました。私たちの趣味に付き合っていただき、どうもありがとうございました。でも別の友人 O 氏も、下戸なのに私たちと一緒に日本の蒸留所を制覇してしまっているんですよね。ちょっと我が儘すぎるのかも!?
今回は一泊二日とかなり慌ただしい旅行でしたが、次回の北海道は十分な防寒と時間をかけて、ゆっくりと回ってみたいと思います。